スズキ・スイフト、スイフトスポーツ一部改良 運転支援システムなど強化 走りはさらに・・

2020年5月17日 08:01

印刷

スイフト「HYBRID RS」(画像: スズキの発表資料より)

スイフト「HYBRID RS」(画像: スズキの発表資料より)[写真拡大]

  • スイフト・スポーツ(画像: スズキの発表資料より)

 走りが自慢のスズキ・スイフトが改良された。改良と言っても、運転支援システムの強化が主のようだ。スズキ・スイフト、スイフトスポーツと言えば、「ヨーロッパ車のような走り」と評価されてきたが、現状でこの方向性を変えることはあるまい。

【こちらも】スズキなどが開発する「マイルドハイブリッド」は「ハイブリッド」とどう違う?

 スイフトのFFの走りは「ミニ」のようで、それは現代のBMW・ミニと言うよりは「昔のミニのよう」と言った方が良いかもしれない。スイフトとスイフトスポーツを乗り比べてみると、ミニの代名詞であった「ゴーカートのように」と言った形容はスイフトスポーツの方が相応しいと感じたのは、私が古い人間であるからだろうか?

 FFのクセが強く、コーナー侵入時のタックイン現象より、特に立ち上がりのアンダーの出方は「すさまじい」と言ったら、現代っ子たちに笑われるかもしれない。それだけ低速トルクにも余裕があるということだ。だから、運転していて楽しいクルマは、間違いなくスイフトの方だと私は感じている。トヨタ・ヤリスはまだ乗ったことがないため比較できないが、どちらのクセが自分に合うのかはそれぞれであろう。

 一言付け加えておくと、BMW・ミニがつまらないクルマと言うわけではない。初代ミニなどに比べると、感想を新たにするほどマイルドで実用車だ。FFのクセも抑えられ、運転しやすいクルマだ。スイフトとどちらが現代的車かと聞かれれば、迷わずミニと答える。

 スイフトの運転支援システムなどの装備が充実しているのは日本車の良いところであり、スイフトレベルのクルマでも大変充実している。5月15日に販売を開始したスズキ・スイフトの改良では、グレードの調整も、新色追加もあり、その走りをもう一度確かめる価値があるクルマだ。

 運転支援システムでは、後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサー、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)、車線逸脱抑制機能、標識認識機能などがある。ブラインドスポットモニター(車線変更サポート付き)、また、リアクロストラフィックアラート(後方からの接近モニター)は、駐車の際など後方左右から接近する車両を検知してくれるのでありがたい。

 全方位モニター用カメラには、3Dビュー機能も加わった。立体的に360度確認できる機能はバックする際などには安全で便利だ。経済産業省や国土交通省などの「サポカーSワイド」に該当する。さらに、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)認定車」に、これら装備によって該当した。

 スズキは繋がる機能には熱心ではないようだが、どのようなことかはディーラーで確認しておくことだ。トヨタ・カローラのように、スマホ連携機能になっている場合もある。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事