トリコ・コム デ ギャルソン、2020-21年秋冬コレクション 花とファンタジー

2020年4月1日 19:50

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記事提供元:ファッションプレス

 トリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARÇONS)は、2020-21年秋冬コレクションを発表した。

■花が織り成す非現実めいた世界観

 今季のトリコ・コム デ ギャルソンは、どこか非現実めいたファンタジーな世界観を花とともに描き出す。黒地に白の総柄で表現した花柄コートや、波打つアシンメトリーなスカートに反復的にあしらわれる花柄は、一見するとファンシーだが狂い咲きのようなサイケデリックさも思わせる。

 グレンチェック地に、ブラックのデフォルメした花をあしらったノーカラージャケットには、ふわりとした同素材のドレスと、ピンクの花を配した色違いのスカートをレイヤード。同じ柄を重ねることで、花の存在感を強めている。

■ノスタルジー・あどけなさ

 また、クレヨンで手描きしたかのように表情豊かなジャカード地で仕立てたケープやドレス、歪んだ苺模様を配したスカート、小花模様のスカート、パンツなど、どこかあどけなく、ノスタルジックな感性を呼び起こすピースも散見された。

 つややかな光沢感のダウンジャケットは、赤のギンガムチェックのスカートやワンピースを組み合わせて、ポップな雰囲気を演出。ピンクの小花を散りばめたスカートには、極端にフォルムを強調したバルーンスリーブのジャケットをコーディネートし、無邪気な佇まいを見せる。

■華やかな襟の造形

 また、華やかで複雑な襟の造形にも注目だ。フリルで縁取った襟を2枚重ねた白のロングブラウスや、花びらのように曲線的な造形に仕立て、幾重にも重ねたジャケットなどが登場。中綿入りの花柄コートは、袖・襟にも中綿を入れて立体的に。襟から肩、ボディにかけて不均一な曲線を描き、オブジェのようなフォルムに仕上げている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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