概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値上がり、景気対策の期待感が改めて強まる流れ

2020年2月17日 09:53

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記事提供元:フィスコ


*09:53JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値上がり、景気対策の期待感が改めて強まる流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 114380.71 -1.11%
14日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1281.69ポイント安(-1.11%)の114380.71で取引を終えた。115662.7から114132.4まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大さえ、引けまで安値圏で推移した。弱い経済指標を受け、景気の一段減速懸念が強まった。12月の経済活動は前月比でマイナス0.27%となり、前月の改定値(マイナス0.11%)を下回った。また、新型肺炎の感染拡大に伴う中国景気の急悪化懸念なども圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 3096.88 -0.42%
14日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比13.17ポイント安(-0.42%)の3096.88で取引を終了した。3120.89から3084.57まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏で推移した。1月の主要な経済指標が翌週明けから相次いで発表されるため、慎重ムードが強まった。また、中国景気の急悪化懸念なども圧迫材料。一方、成長予想の上方修正などが引き続き好感された。また、ブレント原油価格の上昇も資源の一角のサポート材料となった。

【インド】SENSEX指数 41257.74 -0.49%
14日のインドSENSEX指数は続落。前日比202.05ポイント安(-0.49%)の41257.74、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同61.20ポイント安(-0.50%)の12113.45で取引を終えた。

海外先行した後は売りに押され、引けまでマイナス圏で推移した。弱い経済指標などが引き続き圧迫材料。また、農村部のインフレ率の上昇加速も警戒された。報告によると、1月の農村部のインフレ率は19カ月ぶりに都市部を上回ったという。

【中国本土】上海総合指数 2917.01 +0.38%
14日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.93ポイント高(+0.38%)の2917.01ポイントと反発した。

景気対策の期待感が改めて強まる流れ。新型肺炎の拡大で生産や消費の動きが鈍ると懸念されるなか、「政府は追加の経済対策を打ち出す」との観測が広がった。国内では、1-3月期の業績見通しを下方修正する企業が相次いでいる。《CS》

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