インテリジェントウェイブの第2四半期決算は営業利益が37%増加

2020年2月8日 08:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■クラウドサービスが大きく伸び収益意識への高まりも寄与

 インテリジェント ウェイブ<4847>(東1)の2020年6月期・第2四半期決算(2019年7月~12月・累計)は、金融システムソリューション事業の中でも新規顧客向けに開始したクラウドサービス事業の拡大が大きく寄与するなどで、営業利益が期初計画を8%強上回る3.68億円(前年同期比37.1%の増加)となり、純利益も2.37億円(同15.8%の増加)と2ケタの伸び率を確保した。

 売上高は49.67億円(同1.4%減)だった。「前期に大型のセキュリティシステム案件があったため、今期はその反動減を想定していたが、利益面では思った以上に成果上げることができた」「営業部門と開発部門の連携が取れ、収益意識に対する高まりも感じられ、増益を続けることができた」(井関司社長)。

■受注残高は前年同期の水準を上回り、前々年同期の水準をも上回る

 金融システムソリューション事業は、主にクレジットカード会社を中心にソフトウェア開発が増加し、自社製パッケージとクラウドサービスの増加が目立った。クラウドサービスでは、アクワイアリング業務を担う「IOASIS(アイオアシス)」と、クレジットカードの不正利用検知を担う「IFINDS(アイファインズ)」の新規顧客向けサービスを開始し、収益拡大に寄与した。この事業の売上高は同1.9%減の45.27億円、しかし営業利益は同55.6%増の4.93億円円となった。

 プロダクトソリューション事業は、外部からのサイバー攻撃を防ぐ他社製パッケージソフトウェア「Traps(トラップス)」などが伸びた一方、自社製で企業組織内部からの情報漏えいを防ぐパッケージソフトウェア「CWAT(シーワット)」は前年同期に計上した大型案件の反動減となり、この事業の売上高は同3.6%増の4.40億円となり、営業利益は1.25円の赤字となった。

 受注残高(第2四半期末)は全体で57.86億円となり、前年同期末の53.66億円を上回り、前々年同期末の52.89億円をも上回った。

 6月通期の業績見通しは据え置き、売上高は106.0億円(前期比1.5%の増加)、営業利益は10.0億円(同8.5%の増加)、純利益は7.2億円(同5.3%の増加)、予想1株利益は27円37銭。第2四半期までの推移が当初計画を上振れているものの、新型コロナウイルス肺炎の流行にともない、産業界全体の活動に影響が出ていることなどを要因に、業績予想は現状維持とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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