5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ483ドル高、新型肺炎治療薬・ワクチン開発の期待高まる

2020年2月6日 07:51

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記事提供元:フィスコ


*07:51JST 5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ483ドル高、新型肺炎治療薬・ワクチン開発の期待高まる
■NY株式:NYダウ483ドル高、新型肺炎治療薬・ワクチン開発の期待高まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は483.22ドル高の29290.85、ナスダックは40.71ポイント高の9508.68で取引を終了した。中国の大学が新型コロナウイルスによる肺炎に効果的な治療薬を発見したとの報道を受け、アジア・欧州株が全面高となり、買いが先行。1月ADP雇用統計が15年5月以来の大きな伸びとなったほか、ISM非製造業指数も予想を上回る堅調な内容となり、終日堅調となった。セクター別では、エネルギーや保険が上昇する一方で、自動車・自動車部品やメディアが軟調。

高級ブランドのカプリ・ホールディングス(CPRI)は、好決算を発表し大幅上昇。医療保険のヒューマナ(HUM)は、決算内容が予想を上振れ堅調推移。百貨店のメーシーズ(M)は、今後3年間で125店舗を閉鎖する計画を発表し買われた。一方で、電気自動車のテスラ(TSLA)は、一部アナリストによる投資判断引き下げにより、連日の株価急騰を受けた利益確定が広がり大幅下落となった。自動車のフォード(F)は、決算が予想を下回り軟調推移となった。

マーケット終了後に半導体のクアルコム(QCOM)が発表した10-12月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円65銭から109円84銭まで上昇して引けた。英国、中国の研究チームが新型肺炎の効果的治療薬開発に向けて前進したとの報道や米1月ADP雇用統計、1月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったため成長見通しが改善。米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1023ドルから1.0994ドルまで下落して引けた。ユーロ・円は、120円99銭から120円67銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3055ドルから1.2956ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9722フランから0.9748フランまで上昇した。


■NY原油:反発で50.75ドル、主要国の株高を意識した買いが入る

NY原油先物3月限は反発(NYMEX原油3月限終値:50.75 ↑1.14)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+1.14ドルの1バレル=50.75ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは、49.47ドル−51.88ドル。時間外取引のアジア市場で49.52ドルまで下げたが、主要国の株高を意識した買いが入った。原油在庫は予想以上に増加したが、原油需要の増大への期待が浮上したことで、一時51.88ドルまで買われている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.71ドル +1.09ドル(+3.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 54.99ドル +0.97ドル(+1.80%)
ゴールドマン・サックス(GS)244.30ドル +2.36ドル(+0.98%)
インテル(INTC) 67.34ドル +1.88ドル(+2.87%)
アップル(AAPL) 321.45ドル +2.60ドル(+0.82%)
アルファベット(GOOG) 1448.23ドル +1.16ドル(+0.08%)
フェイスブック(FB) 210.11ドル +0.28ドル(+0.13%)
キャタピラー(CAT) 137.44ドル +3.93ドル(+2.94%)
アルコア(AA) 15.81ドル +1.11ドル(+7.55%)
ウォルマート(WMT) 116.81ドル +1.54ドル(+1.34%)
スプリント(S) 4.62ドル +0.08ドル(+1.76%)《SF》

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