二極化進む住宅市場に「ちょうどいい」新ブランドが誕生 子育て世代の反応は?

2020年2月2日 19:52

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記事提供元:エコノミックニュース

「PARTAGE 寄棟モデル」 2月1日より積水ハウスのセカンドブランド新会社「積水ハウス ノイエ」が営業開始。子育て世代に「ちょうどいい」家で、潜在顧客の掘り起こしを狙う。

「PARTAGE 寄棟モデル」 2月1日より積水ハウスのセカンドブランド新会社「積水ハウス ノイエ」が営業開始。子育て世代に「ちょうどいい」家で、潜在顧客の掘り起こしを狙う。[写真拡大]

 昭和から平成にかけて、人口の減少やライフスタイルの変化に伴なって、住宅に対する考え方も大きく変容した。令和の子育て世代の本音はどうなのだろうか。

 住まいのポータル事業を展開する株式会社オウチーノが 20歳以上の男女974人を対象に行ったアンケート調査の結果によると、住宅の取得に興味がないと思われがちな20代の60.2%が「マイホームが欲しい」と回答している。しかも、20代~60代以上の全5世代の中で2番目に住宅取得に対する関心が高いことも分かった。「絶対に欲しい」という切望感は、他の世代に比べると少ないながらも、本音ではマイホームに対する憧れを漠然と持っているようだ。一方で20代~30代がマイホームを欲しい理由の1位は「オリジナルな家に住みたい」だという。ただ、実際に購入を考えると、理想とする住宅は高嶺の花というのが若者世代、子育て世代の実情なのかもしれない。

 今、他業界と同じく住宅業界でも二極化が進んでいる。こだわり抜いた本格的な注文住宅と、価格重視のローコスト住宅。20代や30代の一般的な子育て世代では、予算から後者を選ぶ世帯も多いだろう。しかも二極化が進めば進むほど、前者は高級化し、手が届かなくなってしまう。そうなると、よほど渇望していない限り、持ち家の取得を諦めてしまう世帯もあるかも知れない。彼らが求めているのは、予算に合わせて妥協する家ではなく、モデルルームのような素敵な暮らしなのだ。

 そんな中、大手住宅メーカーの積水ハウス株式会社〈1928〉が大変興味深い動きを見せている。

 積水ハウスは、同社戸建住宅のセカンドブランドを販売する新会社として、2020年2月1日から「積水ハウス ノイエ株式会社(SEKISUI HOUSE noie)」の営業を開始するとともに、新商品も発売することを発表した。

 新会社は、積水ハウスグループの施工会社である積和建設各社の新築木造住宅事業の人員を集約し、積水ハウスの100%出資子会社として設立した。積水ハウス本体は主力とする中高級路線を強化しつつ、セカンドブランドは、積水ハウスの施工で培ってきた施工品質を強みに、20~30代の共働き子育て世帯である一次取得者層への提案を中心に展開していくという。

 メイン商品は、坪単価55万円(税抜き)~というコストパフォーマンスを実現した「PARTAGE(パルタージュ)」。新会社スタートに合わせて、「PARTAGE 寄棟モデル」を追加する。

 耐震性や断熱等性能は、住宅性能表示制度の最高レベルを標準仕様としており、必要十分な性能を備えている。さらに積水ハウスのカスタマーズセンターが定期点検から補修、メンテナンスに至るまで充実したアフターサービスを提供してくれるので、リーズナブルながら住宅市場におけるトップクラスの品質とサービスを受けられるのも嬉しい。一次取得者層にとって「ちょうどいい」と言えるのではないだろうか。

 二極化が加速すると思われていた住宅市場に、積水ハウスクオリティの安心できる新ブランド「積水ハウス ノイエ」が現われたことにより、「マイホームが欲しい」と願う子育て世代がどのような反応を見せるのか。今後の展開が楽しみだ。(編集担当:今井慎太郎)

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