新興市場銘柄ダイジェスト:INSPECは大幅に続落、ニューテックがストップ高

2020年1月6日 16:21

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:21JST 新興市場銘柄ダイジェスト:INSPECは大幅に続落、ニューテックがストップ高
<6734> ニューテック 1640 +300
ストップ高。9日に第3四半期の決算発表を控えており、好業績を期待した先回り買いが入っている。同社は19年12月24日に通期の営業利益を従来予想の2.16億円から2.60億円(前期実績2.09億円)に上方修正。AI・ディープラーニング製品などの販売が好調だった。テーマ性が高く、今後も順調な成長が見込めるとの期待から投資資金が流入しているようだ。

<5216> 倉元 172 +50
ストップ高。7-10日に米ラスベガスで開催されるCES2020展に初参加すると発表している。高画質・高精細・高輝度で、消費電力が低く寿命の長いマイクロLEDディスプレイのコンセプトモデルを出展する。独自の加工技術とタイリング技術でLED間の幅0.8mmというマイクロLEDモジュールを世界で初めて凹凸や隙間がない曲面マイクロLEDディスプレイに仕上げたという。

<4274> 細谷火工 1128 +150
ストップ高。米国がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したと伝わり、中東をめぐる地政学リスクが高まったとの見方から防衛関連銘柄として物色されている。政府は19年12月末、航行する船舶の安全確保のために海上自衛隊の中東派遣を閣議決定した。このため中東情勢が日本にも影響を及ぼす可能性があるとして、自衛隊向けの照明弾などを手掛ける同社に関心が向かっているもよう。

<9263> ビジョナリーホールデ 602 +26
一時616円まで大幅上昇。19年12月13日に決定した譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行に関し、払込手続きが完了したと発表している。発行株数は52万2000株で、発行総額は約1.76億円。同社株は19年12月30日に直近高値(576円)を付け、200日移動平均線を上抜けた。先高期待の高まりに伴って個人投資家を中心とする資金が集まり、買いが買いを呼ぶ展開に。なお、朝高後は上げ幅を縮め、もみ合う展開となっている。

<6656> INSPEC 3295 -150
大幅に続落。東証が19年12月30日から信用取引による新規の売付及び買付に係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする追加の規制措置を実施したことが引き続き売り材料視されている。日証金も増担保金徴収措置での貸借担保金率を引き上げている。12月27日に年初来高値(3740円)を付けており、買いが一巡して利益確定売りが広がっていることも株価の重しになっているようだ。

<8186> 大塚家具 234 +3
大幅に3日続伸。20年4月期第4四半期に3.04億円の特別利益を計上すると発表している。保有資産の効率化を図るため、投資有価証券を売却した。20年4月期の業績予想は未定だが、開示が可能となった段階で速やかに公表するとしている。18年12月期の営業損益は51.68億円の赤字、純損益は32.40億円の赤字だった。19年12月16日に直近高値(310円)を付けて以降、株価が軟調に推移していたことも値頃感につながっているようだ。《ST》

関連記事