soe、2020年春夏ウィメンズコレクション　90'sのグランジを忍ばせたスクールスタイル

　soe(ソ―イ) 2020年春夏ウィメンズコレクションが発表された。

■スクールスタイル×グランジ

　今季は、スモーキーカラーを中心に構成されたスクールスタイルに、90年代初頭のグランジムーブメントの要素を加えたコレクションを展開。スクールユニフォームの象徴である、ロゴ入りスウェットやニットベスト、ブレザーといったアイテムを起用しながら、ラフなサイズ感で着崩した特徴的なスタイリングが目立つ。

■ポップなムードを忍ばせて

　“グランジ＝ハード”な印象がつきものだが、soeの遊び心によってポップなテイストが潜んでいるのも印象的。90年代ライクのベルボトムパンツは、アメリカのユニフォームから着想を得た“ピンクのフラミンゴ”柄で楽し気なデザインに。トップスは、カーディガンを“肩あきニット”のように着崩すユニークなスタイリングで、ロックなムードを緩和させている。

■カート・コバーンのリリック入りシャツ

　グランジの“生みの親”ともいわれる、カート・コバーンにオマージュを捧げたワードローブも登場。前後で着丈が異なるラフなシャツの上には、彼の綴ったリリックをテキスタイル一面に散りばめた。色や筆致の異なるそのモチーフは、まるでライブハウスの壁のラクガキをコピーしたかのような、臨場感あふれる表情に仕上がっている。またインパクト溢れる一着には、クリーンな白シャツやシャープなヒールを合わせて、引き算することも忘れない。

■“着崩された”トレンチコート

　トレンチコートをベースに、ディテールやシルエットを“ラフ”にアレンジしたアウターも登場。ボタンの代わりに用いた“トグル”は、本来ダッフルコートに用いられる象徴的なディテール。その配置箇所をランダムに設定することで、より自由な表情へと仕上げている。またアウターには、上下セパレートにできるユニークな仕掛けも。ルックでは、あえて片側だけを切り離すことで、グランジらしいワイルドなムードをプラスしている。