25日の米国市場ダイジェスト:NYダウ190ドル高、米中協議の進展を好感

2019年11月26日 07:58

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記事提供元:フィスコ


*07:58JST 25日の米国市場ダイジェスト:NYダウ190ドル高、米中協議の進展を好感
■NY株式:NYダウ190ドル高、米中協議の進展を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は190.85ドル高の28066.47、ナスダックは112.60ポイント高の8632.49で取引を終了した。中国が知的財産権を巡る問題で譲歩したと報じられ、米中協議の進展期待から買いが先行。大型買収も相次ぎ、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で電気通信サービスや公益事業が下落した。

証券会社のTDアメリトレード(AMTD)は、同業チャールズ・シュワブ(SCHW)と260億ドルで買収合意し上昇。宝飾品のティファニー(TIF)は、高級ブランド「ルイ・ヴィトン」を傘下に持つ仏のLVMHと160億ドルで買収合意し堅調推移。半導体のエヌビディア(NVDA)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き上げ買われた。一方で、配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)は、ロンドン交通当局が営業免許を取り消し下落した。

オークションサイトのイーベイ(EBAY)は、チケット販売のスタブハブについて欧州の同業ビアゴーゴー・エンターテインメントに売却することに合意した。ポール・シンガー氏率いるエリオット・マネジメントの要求に応じた形だ。

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■NY為替:米中協議の進展や香港情勢の改善への期待から円売り優勢

25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円82銭から108円98銭まで上昇し、108円93銭で引けた。米中貿易協議の進展や香港情勢の改善への期待から円売りが先行するなか、10月シカゴ連銀全米活動指数の悪化でドル売りになったが、11月ダラス連銀製造業活動指数の上振れでドル買いが盛り返した。

ユーロ・ドルは1.1004ドルから1.1025ドルでもみ合いとなり、1.1014ドルで引けた。ユーロ・円は119円83銭から120円00銭で推移した。


ポンド・ドルは1.2868ドルから1.2912ドルまで上昇。英総選挙での与党保守党優勢を好感したポンド買いが続いた。ドル・スイスフランは0.9960フランから0.9986フランで推移した。


■NY原油:反発で58.01ドル、米中期待再燃などで需要回復思惑による買い勝る

NY原油先物は反発(NYMEX原油1月限終値:58.01↑0.24)。57.21ドルまで下落後、58.15ドルまで上昇した。米中貿易協議の部分合意への期待再燃や香港情勢改善への期待浮上などから、世界的な景気減速懸念が後退し、需要回復思惑による買いが優勢になった。ただ、来週のOPECプラス会合を控え、協調減産の延長は確実視されるものの、追加減産は難しいとの見方が根強く、売りに何度か押される場面もあった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.47ドル +0.29ドル(+0.87%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.96ドル +0.71ドル(+1.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)222.75ドル +2.47ドル(+1.12%)
インテル(INTC) 58.81ドル +1.20ドル(+2.08%)
アップル(AAPL) 266.37ドル +4.59ドル(+1.75%)
アルファベット(GOOG) 1306.69ドル +11.35ドル(+0.88%)
フェイスブック(FB) 199.79ドル +0.97ドル(+0.49%)
キャタピラー(CAT) 146.42ドル +2.54ドル(+1.77%)
アルコア(AA) 20.44ドル -0.12ドル(-0.58%)
ウォルマート(WMT) 118.92ドル -0.44ドル(-0.37%)
スプリント(S) 5.94ドル +0.20ドル(+3.48%)《SF》

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