トラックもEV化へ メルセデス・ベンツ、eアクトロスの実証第1段階を完了

2019年11月12日 07:51

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2021年の量産開始が見込まれるメルセデス・ベンツ・eアクトロス(画像: ダイムラー社発表資料より)

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 メルセデス・ベンツは11月6日、同社が展開している大型トラック「アクトロス」の電気自動車版である「eアクトロス」の実証実験1段階目を完了したと発表した。実証実験は7月31日に開始が発表されており、全体の期間は約1年に及ぶという。

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 近年、ドイツの自動車産業では電気自動車の開発・普及が話題の中心となっており、メルセデス・ベンツはその流れをリードするメーカーのひとつである。2019年7月4日に電気自動車のSUVである「EQC」が日本でも発売されているが、メーカーとしては乗用車だけでなくトラックの電動化も推進する方針と見られる。

 eアクトロスは後輪のホイールハブ付近に対し、蓄電容量240kWhのリチウムイオンバッテリーによるツインモーターを搭載している。最高出力は171hp、最大トルクは49.5kgmを発揮する。最長航続距離は200kmとされ、150kWの出力を示す急速チャージャーにより2時間で充電が満タンになるという。

実証実験ではロジスティック・シュミット社などと提携しながら、eアクトロスをメルセデス・ベンツのラシュタット工場から倉庫までの間を1日3便のペースで走行させる。走行データを精査し、優れた結果が出次第、2021年から量産を始めるという。

 実証実験の第1段階では、走行ルートや地形、荷物の積載量に関係なく最大航続距離を満足に保証できるかが検証された。このテストにより、従来のディーゼルエンジン搭載の大型トラックにも、走行性能では引けを取らないことが判明したという。回生ブレーキの効果はドライバーが自力でブレーキを操作する手間も省くことができ、冷却や空調システムもシーズンを問わず正常に機能したことが確認されている。

  物流産業では大量の荷物をトラックに積んでの長距離移動が不可欠であり、ドライバーの負担も大きい。またトラック特有の排気ガスが環境汚染につながるという指摘も根強い。ドライバーの負担や環境汚染などの問題を解決するために、eアクトロスの今後の動向には大きな期待がかかる。

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