土星で新たに20個の衛星が発見 すばる望遠鏡で 米カーネギー研究所など

2019年10月9日 09:41

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すばる望遠鏡で撮影された新たに発見された土星の衛星の1つ。左と右の画像の間は約1時間あり、背景の星や銀河は動いていないが、オレンジのバーで印がつけられた衛星は移動している。(画像: Photographs are courtesy of Scott Sheppard.)

すばる望遠鏡で撮影された新たに発見された土星の衛星の1つ。左と右の画像の間は約1時間あり、背景の星や銀河は動いていないが、オレンジのバーで印がつけられた衛星は移動している。(画像: Photographs are courtesy of Scott Sheppard.)[写真拡大]

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 アメリカのカーネギー研究所などの研究チームは7日、すばる望遠鏡を使った観測により、土星に20個の衛星を新たに発見したと発表した。これにより、これまでに発見された土星の衛星の数は合計82個になり、木星の79個を超えて、土星は太陽系で最も衛星の数が多い惑星になった。

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 今回発見された衛星は、いずれも土星からの平均距離が1000万キロメートル以上の外周部を公転しており、その大きさは直径5キロメートル程度のものである。

 土星の外周部を公転する衛星は大まかに3つのグループに分けることができる。同じグループに属する衛星は同じような公転軌道を持ち、公転方向についても同じである。

 これは、これらの衛星たちが元は1つの天体として土星を公転していたためである。元の天体が土星に近づきすぎて、土星の重力(潮汐力)によって破壊された結果、破片が元の天体の軌道を同じように公転しているのである。

 新しく見つかった衛星のうち2つは、軌道傾斜角46度の「イヌイット」群に分類される。この2衛星は両方とも土星の自転方向と同じ向きに公転する「順行衛星」で、公転周期は2年以上もある。

 一方、新しく見つかった衛星のうち17個は「北欧群」に分類される衛星である。これらはいずれも土星の自転方向と逆向きに公転する逆行衛星であり、公転周期は3年以上とさらに長くなる。またそのうちの1つの衛星は、土星から最も遠い軌道を周回する衛星として従来の記録を塗り替えた。

 今回見つかった残り1つの衛星は、軌道傾斜角36度の「ガリア群」の中に含まれると考えられるが、他のガリア衛星より遠くの軌道を公転している。これが元々ガリア群にあった衛星で徐々に外型に追いやられていったのか、もしくはそもそもガリア群に属していないのかは不明である。

 観測技術の進歩は目覚ましく、次々に新しい衛星が発見されている。遠くない将来、木星や土星の衛星の数が100個を超える日が来るだろう。(記事:創造情報研究所・記事一覧を見る

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