スーパーのフジが広島県で移動販売拡大へ、10月3日から東広島市で

2019年9月28日 10:30

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フジの移動販売車「おまかせくん」(フジ発表資料より)

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 四国を拠点とするスーパーのフジは、広島県で移動販売「おまかせくん」の拡大を決め、10月3日から広島県東広島市7カ所の巡回を始める。東広島市西条町のフジグラン東広島を拠点に買い物難民の高齢者らへ新鮮な食料品や日用品を届ける。

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 初日の3日は午前10時からフジグラン東広島駐車場で関係者らを集めて出発式を開いたあと、移動販売車が巡回をスタートする。巡回するのは東広島市の志和、八本松、西条、黒瀬、福富、河内、高屋の7地区で、いずれも中国山地に囲まれ、住民の高齢化が進んでいる。移動販売車は各地区を週に2回ずつ回る。

 移動販売車が販売するのは食料品と日用雑貨など合計400品目。現金かフジの電子マネー・エフカマネーで支払でき、出張販売手数料として購入商品1つについて10円を徴収する。フジは愛媛県松山市に本社を置き、四国だけでなく、中国地方でも店舗展開しているだけに、移動販売車の運行で地道に顧客層を広げる狙いもある。

 買い物難民は過疎化で近くにあった商店やスーパーが閉店したり、高齢で行動範囲が狭くなったりして、食料品や生活必需品の購入に困る人々を指す。農林水産省によると、高齢化社会の進行で単身のお年寄りが増えたほか、人口減少により地方で閉店する小売店が増えていることなどから、買い物難民が増加を続け、全国に825万人いると推計されている。

 特に中山間地域では過疎化で移動販売に依存している地域がもともと少なくなかったが、最近の人口減少の加速化で利益が上がらなくなったり、移動販売業者自体が高齢化したりして営業をストップするケースが相次ぎ、移動販売の空白地帯が増えている。

 秋田県では県が補助金を出して住民が運営するスーパーを作ったほか、兵庫県では社会福祉協議会が移動販売をスタートさせるなど、各地でさまざまな対策が講じられているが、人口減少の速度に対応が追いつかない一面もみられる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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