「ホンダe」とBMW「MINIクーパーS E」 その特性はEVにベストマッチ?

2019年9月18日 07:48

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「ホンダe」(画像: Honda Europeの発表資料より)

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  • 「MINIクーパーS E」(画像: BMWの発表資料より)

 ホンダは9月10日、フランクフルトモーターショーにて、コミューター(通勤用・街乗り)として使える小型EV「ホンダe」の量産バージョンを発表した。コンセプトモデルは既に、3月のジュネーブモーターショーでお披露目されているが、価格も発表され、量産販売が進められる。

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 ホンダeは純粋EVで、航続距離も約220kmと特に短く、ロングドライブには向いていないと言える。その狙いはタウンカーであり、ヨーロッパの実用車として、また日本の市場でも、地方の自宅で充電して使える買い物カーとして十分な実用性が期待できる。都会のタウンカーとしてよりも、むしろ「買い物難民」解消に役立ってくれるのではないかと期待する。

 もともとこうしたタウンカーの役割は、MINIの分野だった。そのBMW・MINIからも、100%電気自動車の「MINIクーパーS E」が発売される。これはMINIの得意とする分野で、室内を出来るだけ広く、外寸を出来るだけ小さくすることにより、かねてヨーロッパの狭い街中の中をきびきびと走り回るに最適なクルマだった。

 ホンダeの「OK、Honda」で答えてくれる「パーソナルアシスタント」はAIを装備しており、車載機能制御に対して言葉で指示できる。

 これからは車に対して人間が言葉で指示できることが広がり、自動運転が当然となった時には、駐車場から玄関先の車止めに迎えに来させることも出来るようになるのだろう。駐車ももちろん自動で、召使のように、あるいは秘書官の役割も果たすようになるのであろう。そう遠くない将来、車は「人格を持つ」存在となるかもしれない。

 「ホンダe」と「MINIクーパーS E」は、新時代のパーソナルカーの方向性を示しているのかもしれない。まだまだEVは1回の充電での航続距離が短いことや、充電時間が長いことなど実用上の問題点を抱えているが、近い将来、全固体電池などでバッテリーの高性能化が進み、急速に実用性が高まることは確実だ。

 1つ注目しておきたいのは、「MINIクーパーS E」は伝統に従いパッケージングを最優先に考えてFFとなっているが、「ホンダe」はFRレイアウトで、走りにこだわっているのが見受けられることだ。ホンダらしいと言えばその通りだが、その狙いがどこにあるのか、これからの興味となろう。

 モーターは低速トルクが強い特性があり、FRのほうが走りには有利な点も多いと考えられるが、このクラスの市場において、「伝統のミニクーパーの特性」を求めるユーザーがどれほど残っているのかが気になる。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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