- ホーム
- > 企業・産業
- > スーパー・コンビニ・百貨店
- > 記事
西武所沢店リニューアルのイメージ(そごう・西武発表資料より)[写真拡大]
そごう・西武は埼玉県所沢市日吉町の西武所沢店を2019年秋、ショッピングセンターにリニューアルし、売り場面積の7割強を定期借地権付きの専門店に切り替える。訪日外国人観光客の来店が少ない大都市圏郊外や地方の百貨店は、従来型のビジネスモデルが苦戦を続けているだけに、そごう・西武は今回のリニューアルを郊外、地方店の新モデルと位置付けている。
【こちらも】2018年の百貨店業界は減収ながらも黒字に浮上 東京商工リサーチ調査
今回のリニューアルでは、地下1階から地上8階まで売り場面積約1万9,000平方メートルの店舗について、上層階を中心に全面改装した。百貨店ならではの「食」と「レディースファッション」、「ビューティー」のラインナップを残しながら、専門店を大幅に導入、9月から11月の間に段階的にオープンさせる。店舗数は約120で、うち約50店が新規オープンとなる。
百貨店型のオペレーションが残るのは、地下1階と3階の婦人服売り場、1階、7階の一部だけ。無印良品やロフト、ABCマート、ジンズなど人気店が順次入るほか、6階を全面、家電製品売り場にする。2階は新ゾーンのビューティーステージとなり、ジョンマスターオーガニックやファンケルなどが出店する。
8階はライフガーデンとし、劇団のユースシアタージャパンがフロア内で公演するほか、旅行代理店や楽器店など目的来店型コンテンツを充実させる。1階には300席を備えたフードホールが登場、麺類から洋食、ビール工房、ベーカリーなど11店が出店する。
百貨店のビジネスモデルは郊外型ショッピングセンターとの競争やインターネット通販の攻勢、若者の百貨店離れなどから苦戦が続いている。都心部の旗艦店は訪日外国人観光客の需要が助けとなっているが、郊外や地方の店舗は明るい材料が見えず、閉店が続出している。
そごう・西武も全国15店のうち、2019年2月期の売り上げは都心部に比べて郊外や地方店が大きく落ち込んだ。このため、今回のリニューアルをモデルに郊外、地方店の生き残りを図りたい考えだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- コンビニのカラクリ(4) 本部の強い仕入れ要請、でも廃棄費用は加盟店負担 見直しが急務!
11/27 17:00
- コンビニのカラクリ(3) おでんの手間は並みじゃないのに、煮込んだ頃には廃棄が迫る!
11/27 08:25
- コンビニのカラクリ(2) 加盟店の”涙の廃棄処分”も、ロイヤリティ算出のもとに
11/22 17:17
- コンビニのカラクリ(1) 加盟店の経営効率とは無縁な本部
11/22 09:13
- コンビニに迫る働き方改革の波
11/18 13:39
広告
広告
広告