【新規上場(IPO)銘柄】フロンティアインターナショナルは押し目買い優位の展開へ、第1・2四半期共に受注と引合が順調

2019年7月16日 08:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 フロンティアインターナショナル<7050>(東マ)は、本年2月28日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、幾多のプロモーション案件の実施により培った人の心を動かすノウハウを通じて、生活者に良質なブランド体験を届けることで、企業が抱えるマーケティングやセールスに関するあらゆる課題を解決する「Total Promotion Company」。単一セグメントのプロモーション事業では、イベントプロモーション、キャンペーンプロモーション、PR、スペースプロデュース、デジタルプロモーション、店頭販売支援を行っている。

 前2019年4月期においては、「東京ガールズコレクション(企画・運営)」は、初開催から関与する案件として、春夏・秋冬のレギュラー開催に加え、富山、静岡、北九州等の地方都市にまで拡大した。「東京マラソンEXPO(企画・運営)」は、東京マラソンに先立ち、東京ビッグサイトで2012年から17年の6年間継続実施、約10万人が来場しているが、今回から場所をお台場特設会場に変更して、3日間で12万人が来場した。「人気ゲームソフトファン感謝祭(企画・運営)」は、大手ゲームメーカーが開催する世界的ゲームソフトの公式ファンイベントとして、1.5万人が幕張メッセに来場した。「人気CMのスピンオフイベント(企画・運営)」は、人気アニメとコラボしたCMの 世界観をリアルの場で表現したブランディングイベントとして六本木ヒルズアリーナで開催された。

 前2019年4月期業績実績は、売上高127億8000万円(前の期比4.8%増)、営業利益11億2600万円(同7.6%増)、経常利益11億1400万円(同6.4%増)、純利益8億1800万円(同14.7%増)に着地。「イベントプロモーション」、「店頭、デジタル、PR等のプロモーション」 共に売上高は順調に拡大。売上高、各段階損益の全てで過去最高を更新と堅調に推移した。

 今20年4月期業績予想は、売上高131億5800万円(前期比3.0%増)、営業利益11億5200万円(同2.3 %増)、経常利益11億4600万円(同2.9%増)、純利益7億4800万円(同8.6%減)を見込む。種々の大型国際イベントへにも支えられ、底堅く事業拡大が続くと想定。前期に税効果会計に係る会計基準における会社区分の変更があった反動で、純利益は小幅減益を予想。年間配当予想は、未定(同期末一括59円)としている。

 株価は、3月4日につけた上場来高値4030円から公開価格の2410円を割り込み5月16日に上場来安値2000円まで調整。6月3日安値2004円、同26日安値2078円と売られ底値確認からを挟んで7月10日高値2467円と買われている。7月10日に公表された2019年4月期決算説明資料によれば、今20年4月期第1四半期、第2四半期共に、前年同時期を上回るペースで受注、引合を獲得しており、足元は順調に推移しており、9月中旬に予定される第1四半期決算の発表は注目される。ここから押し目買い優位に上値を伸ばすと予想する。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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