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全国百貨店協会の発表によると、令和への改元ムードや10連休の効果があったものの、連休後の反動などにより、5月の百貨店売上高がわずかに前年を下回ったことが分かった。
【前月は】4月の百貨店売上、3カ月ぶりマイナスに 気候不安定が影響
■10連休の反動が厳しくわずかに前年割れ
21日、全国百貨店協会が5月の売上高概況を発表した。2019年5月の全国百貨店売上高は、前年同月比0.8%減の4,443億1,857万6,000円となり、2カ月連続でマイナスとなった。
インバウンド需要や高額品は引き続き好調だったことに加えて、ゴールデンウィークの10連休と改元による祝賀ムード、気温の上昇による夏物需要があったものの、連休後の反動と改装による面積減少もあり前年を下回った。
■大阪、福岡が好調 東京、京都、神戸が不振
全国10都市では、大阪が前年同月比2.0%増、福岡が同1.6%増と特に好調だった。一方で東京が同1.6%減、京都が同1.2%減、神戸が同1.8%減だった。前年同月比でマイナスとなったのはこの3都市のみだったが、10都市合計では前年比変わらず(0.0%減)となっている。
また10都市以外の地区では、北海道が同3.9%増と好調で、近畿が前年並みとなった以外は、全て前年割れだった。特に東北が同3.0%減、関東が同3.9%減、中国が同3.4%減と大きく不振で、10都市以外の地区合計では同2.5%減となっている。
■化粧品が50カ月連続で前年同月比プラス
商品別で好調だったのは、雑貨の化粧品が前年同月比6.1%増、美術・宝飾・貴金属が同7.3%増。特に化粧品は50カ月連続でプラスが続いている。また食料品の菓子が同0.5%増、惣菜が0.2%増、サービスが0.7%増と前年を上回った。
それ以外は前年を下回っており、衣料品の子供服・洋品が同4.2%減、その他衣料品が同5.9%減、雑貨のその他雑貨が同7.4%減、家庭用品の家電が11.2%減、その他家庭用品が8.3%減と特に不振だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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