概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は6日続落、欧米市場の下落や米中通商協議への不安

2019年5月9日 09:57

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記事提供元:フィスコ


*09:57JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は6日続落、欧米市場の下落や米中通商協議への不安
【ブラジル】ボベスパ指数 95596.61 +1.28%
8日のブラジル市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1207.88ポイント高(+1.28%)の95596.61で取引を終えた。94388.56から96311.89まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。利下げ期待が高まっていることが指数をサポート。なお、ブラジル中央銀行はきょう9日未明、政策金利であるセリック金利を市場予想通り過去最低となる6.5%に据え置いた。ただ、景気の回復遅れを受け、利下げの可能性を示唆。一方、米中通商協議への不安などが引き続き指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2544.43 -0.81%
8日のロシア株式市場は3日続落。主要指標のMOEX指数は前日比20.67ポイント安(-0.81%)の2544.43で取引を終了した。2564.38から2544.43まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。ロシア市場が9日、10日は戦勝記念日、振替休日で連休に入るため、閑散取引となった。また、米中通商協議への不安が高まっていることなど外部環境の悪化なども指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 37789.13 -1.27%
8日のインドSENSEX指数は6日続落。前日比487.50ポイント安(-1.27%)の37789.13、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同138.45ポイント安(-1.20%)の11359.45で取引を終えた。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。前日の欧米市場の下落や米中通商協議への不安が高まっていることなど海外環境の悪化を受け、インド株にもリスク回避の売りが継続した。

【中国本土】上海総合指数 2893.76 -1.12%
8日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比32.63ポイント安(-1.12%)の2893.76ポイントと反落した。今年2月22日以来の安値を切り下げている。

米中貿易摩擦の激化を警戒。トランプ米政権が対中関税引き上げを表明するなか、中国側からは「米国が関税を引き上げた場合、その1分後に中国は報復関税を実施する」と関係筋情報として伝わった。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は7日、いったん棚上げされていた2000億米ドル相当の中国製品向け輸入関税を10→25%に引き上げる措置に関し、10日の午前0時1分(日本時間で午後1時1分)に実施すると発表している。ワシントンで9日から始まる米中通商協議に関しても、交渉決裂の不安がくすぶる状況だ。《CS》

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