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副業解禁が変えるもの

2019年4月26日 20:39

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 副業解禁によって、働き方の選択肢は増えた。特に、ICTの技術革新と活用は、これまでの副業に大きな変化をもたらした。顕著なのは、リモートワークだ。

【こちらも】深刻化する人手不足問題は副業解禁で緩和されるか

 ICTを活用したリモートワークは、これまでの地理的制約と時間的制約の多くを解決した。インターネットがなかった時代に比べると、副業の選択肢は格段に増えたのだ。しかし副業解禁が変えたもの、そしてこれから変えていくものは、それだけではないだろう。

■帰属意識の希薄化

 副業を行うとき、誰しもが個人事業主となる。企業勤めでは経験しなかった、個人としてのマネジメントを行うことになるのだ。

 今後、副業する人々が増加すると、こうした傾向はさらに強まっていくだろう。そうすれば企業への帰属意識は希薄化し、個人としてのアイデンティティがより強調されていく。

■成果主義へのマインド転換

 副業市場では、年齢や学歴などは重要視されない。だからこそ多くの人に、チャンスが広がっている。

 しかし、裏返せば、評価されるのは成果だけだ。終身雇用時代の文化は、完全に過去のものになっていく。個人による競争はより顕著となり、マインド転換できなければ否応なく置いていかれるだろう。

■専門性の一次産品化

 エンジニアやプログラマー、英語スキルなどのICTを活用しやすい専門性の高い職種は、副業でも有利だ。副業解禁によって、市場にはこうした専門性をもつ人材が大量に増える。するとどうだろう、供給過多となれば、起こるのは価格競争だ。

 専門性は一次産品化していき、質の高いサードパーティー製品が市場に出回る。一部の企業は、アウトソーシングを増やして、コストダウンを試みるだろう。

 副業市場の活性化は、本業の競争ともリンクしているのである。ブランドに固執しない企業が増えれば、その影響を最も受けるのは、ミドルクラスの労働者だ。専門性の高い職種は、副業において有利だが、同時に本業の競争も激しくなる。将来この傾向が進展すれば、二極化して格差は拡大していくだろう。

 副業解禁と共に、本業を含めて、働く環境が変化していくことを意識する必要がありそうだ。(記事:西島武・記事一覧を見る

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