東大の木曽観測所「トモエゴゼン」、超新星を発見

2019年4月24日 12:08

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「トモエゴゼン」(c) 東京大学 木曽観測所

「トモエゴゼン」(c) 東京大学 木曽観測所[写真拡大]

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 東京大学木曽観測所は23日、同観測所の105cmシュミット望遠鏡に取り付けられた超広視野高速カメラ「トモエゴゼン」を用いた観測により、超新星 「SN 2019cxx」を発見したと発表した。

【こちらも】超新星爆発の仕組みは星の質量が決定する 京大の研究

■超新星とは

 太陽質量の数十倍の大質量星は、その最期に大爆発を起こす。このときに放出されるエネルギーは我々の太陽が100億年の生涯をかけて放出する全エネルギーの100倍にもなる。

 この現象は突然明るい星が出現したように見えるので、「超新星」と呼ばれている。我々の身の回りにある元素は主に超新星爆発の際に生成される。(恒星内部の核融合反応で鉄より軽い元素が作られるが、超新星爆発の劫火によって壊され新たに作り直される。)

 このときにばら撒かれた物質がまた集まって次の世代の恒星や惑星の材料となる。我々自身の体も超新星爆発でできた星屑から成り立っている。宇宙の進化を考える上で超新星爆発は重要な現象である。

■超広視野高速カメラ「トモエゴゼン」

 「トモエゴゼン」とは口径105cmのシュミット式望遠鏡に取り付けられた超広視野高速カメラのこと。この望遠鏡の広い視野全面を84個のCMOSイメージセンサで覆っている。

 CMOSとはレンズから入った光を電気信号に変える装置でデジタルカメラなどにも使用されている。CMOSの特徴は信号出力の処理速度が速いことである。

 トモエゴゼンは、広い視野の望遠鏡と高速カメラの組み合わせることで、突然光度が増大する超新星や動きの速い小惑星など変化の速い現象を捉えるために開発された。超新星はいつどこで現れるか分からない。超新星の探査では全天をくまなく走査する必要がある。トモエゴゼンは超広視野のため、全天走査を1晩に複数回行うことができる。

■今回の成果の意義

 本格的に監視観測を始めて早々と爆発初期の段階の超新星を見つけることができたのは幸先が良いと言える。

 今後、トモエゴゼンを用いた大規模な広視野探査観測を継続することで、爆発直後の現象を発見できる可能性もあるだろう。(記事:創造情報研究所・記事一覧を見る

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