TOTOの「ウォシュレット」、累計出荷台数5000万台突破 海外展開も好調

2019年4月4日 08:37

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「ウォシュレット」の累計出荷台数推移(画像: TOTOの発表資料より)

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 TOTOは3日、同社が販売する温水洗浄便座「ウォシュレット」の累計出荷台数が2018年3月に5,000万台を突破したことを発表した。海外での展開も好調とし、この10年で海外での出荷台数を5倍にまで伸ばしている。

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 「ウォシュレット」は1980年6月に発売を開始して以来順調に出荷台数を伸ばし、発売18年1カ月後の98年7月に1,000万台を突破。その後は販売ペースを上げ、15年7月に4,000万台を突破してから3年8カ月での5,000万台突破となった。国内温水洗浄便座の中では5割を超えるシェアを持ち、代名詞的存在となっている。

 2018年の内閣府の消費動向調査では「ウォシュレット」を始めとした温水洗浄便座の一般世帯普及率が80%を超えていることがわかった。もはや日本においてはトイレの標準装備となっており、小学校などでも備えたトイレが増え始めている。温水洗浄便座がないトイレでは用が足せないという子供もいるほど、住宅設備として生活に浸透しているといえるだろう。

 日本では当たり前となった温水洗浄便座だが、海外ではまだ普及しているとは言い難い。訪日外国人の中には日本に来て初めて使い、その使用感に感動したという声がよく聞かれる。かつて中国からの観光客の「爆買い」が話題となったとき、「ウォシュレット」などの温水洗浄便座を大量に買い込む観光客がいた。中国にもまだ浸透しておらず、富裕層の中には新築の家を建てる際には温水洗浄便座を付けることが自慢の一つにもなっているという。

 TOTOはまだ伸びしろの大きい温水洗浄便座の海外市場を睨み、国外での展開に力を入れている。2018年に発表した中期経営計画「TOTO WILL 2022」では、「世界中にTOTOファンを増やしていく」「日本を世界のショールームに」というメッセージを掲げ、グローバル志向を打ち出した。2022年度の売り上げ目標は国内住設事業が2017年度比+4%なのに対し、海外住設事業は+60%を目標とするなど海外展開への期待の高さが示されている。

 3月に発表された第3四半期決算報告の対前年比売り上げでは、アジア・アメリカ・ヨーロッパで増収となった。アジアでは主にベトナム・台湾での販売が好調。ベトナムなどアジアの新興国では下水道普及率が10%前後というところも多く、温水洗浄便座付きトイレの潜在需要が見込まれる。台湾では新築住宅のみならず既設のトイレに対しても「ウォシュレット」を設置してもらうよう積極的なプロモーションを展開中だ。

 欧米では「ウォシュレット」の快適さのほかに、「ウォシュレット」付きトイレのデザイン性も好評を得ているという。ショールーム展示にも力を入れており、実際に見てもらうことで導入を促進させる狙いがある。飛行機やホテルでも導入が進み、価値訴求を強化しているところだ。

 アジア新興国では新規インフラ設備として、欧米や中国の富裕層にはデザインや快適性の付加価値を持ったトイレとして、まだ海外の温水洗浄便座市場はポテンシャルがあるといえる。日本独自の設備といえる「ウォシュレット」を始めとした温水洗浄便座がどこまで世界を席巻するか注目が集まるだろう。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る

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