政府専用機、ボーイング747-400から777-300ERに 新千歳基地で式典開催

2019年3月25日 17:20

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 3月24日、航空自衛隊千歳基地において、政府専用機の機種交代式典が開催された。現行の747-400機は1991年に受領し、以来349回の任務飛行を行ったという。老朽化に伴い2019年4月には交代することが既に決定されていた。

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 日本の政府専用機には、「任務機」と「副務機」の2機がある。防衛省航空自衛隊により運用されており、通常は自衛隊千歳基地内の政府専用機格納庫に保管されている。

 政府専用機の交代に伴い、その整備もJALからANAに変更されることになった。JALは専用機の整備を過去20年間に亘り担当してきたが、今回からその委託先がANAに変更される。整備コストの問題もさることながら、ANAは新たな専用機となる「777-300ER」の同型機を多数保有しており、整備体制がJALに比べて充実しているためと言われている。

 機種選定に際しては、ボーイング787も候補機種の1つとして挙げられていた。しかし貴賓室や首相執務室、随行員などに十分なスペースを確保出来ないとの理由で見送られた経緯がある。同時にエアバスA350も候補に挙がっていたが、最終的には、現行の政府専用機がボーイング社製であること、そして現在の強固な日米関係関係からも「米国製」が望ましいと判断されたものである。

 747-400機のエンジンは4基だが、777-300ER機はエンジンが2基の双発機である。エンジンが4基から2基になることに対して安全性を危惧する専門家もいるようだが、世界最大の推力を持つ「GE90シリーズ」のエンジンを搭載することにより、2基でも十分なパワーは確保されているという。ANAを始め各国の航空会社によりその安全性は担保されており、エンジンを4基搭載する航空機に比べ、運航コストも削減できるとしている。

 ERとは「Extended Range」の略で、航続距離が長くなり、胴体も延長され、輸送力も大きくなっていることを表す。

 全長が70.4m・全幅64.98mの747-400に比べ、777-300ERの全長は73.9m・全幅は64.8mと長さは3.5mも長くなっている。そのため現行の千歳基地のハンガー(格納庫)に入りきらず、拡張工事を行ったとのこという。(記事:kan1713・記事一覧を見る

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