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若年性の更年期障害経験者、膀胱がんを患う可能性が高まる

2019年3月19日 11:34

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●欧州泌尿器学会で発表された新たな研究結果

 バルセロナで開催された欧州泌尿器学会において、若年性更年期障害を経験した女性は、膀胱がんになる確率が高くなることが報告された。また喫煙をする習慣がある女性は、この確率がさらに上がることも明らかになった。

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 膀胱がんは一般的に男性に多いとされているが、女性が発症した場合は発見が遅れることが多く、生存率は女性のほうが低い。ヨーロッパでは、6番目に多いがんとなっている。

●1976年から開始された検査

 アメリカとヨーロッパの学者たちは、1976年から22万人の看護師を対象にその健康状態についてモニタリングを実施してきた。その情報を分析した結果、45歳までに更年期障害を経験した女性は50歳以降に閉経した女性よりも、45%膀胱がんになる可能性が高いことが明らかになった。また喫煙者である場合は、そのリスクが53%にまで増加する。

 現在、先進国では女性の平均閉経年齢は51歳といわれている。45歳前に閉経するのは、20人当たり1人という割合である。

●喫煙は膀胱がんの危険因子のひとつ

 すでに、喫煙が膀胱がんの危険因子のひとつであることは過去の研究で明らかになってきた。また若年性更年期障害と膀胱がんの関連性は否定できないものの、そのほかのデータから初潮の年齢、妊娠回数、ピルや避妊薬の使用、ホルモン療法などは、女性の膀胱がんの発症とは関連性がないと研究者たちは報告している。

 一方で、喫煙が若年性更年期障害を誘発する可能性も否定できないという。膀胱がんに関しては、喫煙者が禁煙した場合10年後に非喫煙者と同等のレベルにまで発症率が下がるといわれている。

 研究者は、膀胱がんの発症については閉経の年齢よりも喫煙がもたらす影響にさらに注目するとしている。

●膀胱がんにおける男女の差

 膀胱がんは、男性の発症率が女性の3倍になる。一方で女性の死亡率は、40%も高い。発見の遅れや遺伝的な要因がその原因とされている。

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