ティアフォー、国産の完全自動運転EV用いた交通システムを試験運用

2019年2月21日 09:12

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完全自動運転EV「Milee」(画像:ティアフォー発表資料より)

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  • 利用者向けモバイルアプリ画面
  • モリコロパークでの試験運用のサービス構成

 自動車ベンチャーのティアフォー(愛知県名古屋市)は19日、完全自動運転EV(電気自動車)を利用したワンマイルモビリティサービスの試験運用を、今春から愛知県内で開始すると発表した。アサインテクノロジー(愛知県名古屋市)、岡谷鋼機(愛知県名古屋市)と共同で実施する。

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 ワンマイルモビリティとは、小型EVなどを利用して限定された地域を低速(おおむね時速30km以下)で走行する交通システムのことで、トヨタ自動車などでも取り組み始めている。手軽で効率的な移動手段としてだけでなく、交通渋滞の緩和や過疎地での移動手段の確保といった社会的課題を解決する施策としても関心を集めている。

 今回の試験運用に使用されるEVは、ティアフォーが開発を進める「Milee(マイリー)」だ。電動ゴルフカートをベースとた4人乗りの完全自動運転EVで、三次元レーザースキャナ(LiDAR)と単眼カメラを搭載している。LiDARから照射されるレーザー光により車両周辺100m、360度の物体を把握できるほか、自動運転システム用のオープンソースソフトウェア「Autoware」によって認知・判断・操作のすべてを自動化している。

 また、Mileeは、ティアフォーが手掛けるプラットフォーム「Web.Auto(ウェブ・ドット・オート)」に接続され、配車管理や遠隔操縦、三次元地図の配信、走行データ管理など、完全自動運転に必要な各種機能を、サービス事業者が管理できるようになっている。こうしたWebプラットフォームと国産の完全自動運転車両が一体となったモビリティサービスは全国初となる。

 今回の試験運用に先立ち、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園にあるモリコロパーク内で、2月下旬から3月にかけ試験運用を行うとしている。専用アプリでMileeを呼び出したり実験用のバス停まで移動したりすることができ、来園者による試乗も計画しているという。

 従来のビジネスモデルでは、消費者や民間企業がコストを負担することが多かった。ティアフォーでは、今回の試験運用により、自治体とともに新たなビジネスモデルの創出を目指したいとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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