オタクの生態を存分に見せる!「トクサツガガガ」第4話レビュー

2019年2月15日 19:17

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■満足度が上昇中の「トクサツガガガ」、勢い衰えず

 2019年1月からスタートしている「トクサツガガガ」も4話まで終了し、特撮オタクであることを隠しながら生活するOL・仲村叶の生態も徐々に馴染み始めた。そして、第4話ではアイドルオタクである北代との出会いをきっかけに、よりディープなオタクの世界へと突入していく。

【前回は】仲間となった吉田との掛け合いが秀逸!「トクサツガガガ」第3話レビュー

■仲村、「追加戦士」を求めて作戦決行

 北代(木南晴夏)がアイドルオタク(通称ドルオタ)であることを知ってしまった叶(小芝風花)。北代は名古屋で活躍するアイドル「Bボーイズ」のファンであるが、前の職場にて同じアイドルファンのみやび(吉田美佳子)にドルオタであることをバラされてしまう。その件がきっかけでみやびとは仲違いになり、趣味をバラされてしまうことにトラウマまで持ってしまった。

 北代の秘密を知ってしまった仲村は、同じ職場ながら彼女に近づきづらくなってしまう。それでも同じ「隠れオタ」であることにシンパシーを感じており、何とか仲良くなりたいと「Bボーイズ」の動画を見て徐々に勉強していく。

 そんなある日、同僚のミスで資料に誤植があることが発覚し、みんなで残業することになってしまう。女性同僚の中にはデートがあるにも関わらず残業を強いられてしまい、場の空気が悪くなっていく。その一方で、叶は早く帰って特撮に癒されたい気持ちから、つい残業を強いる同僚・チャラ彦に意見するのだった。なんとか女性同僚をかばうフリをすることでいい話に落とし込むことに成功し、その意見に北代の心も動いていた。

■オタクの根底は「好きなものに一直線」!

 残業の後、北代は叶にみやびのことを話す。会いたいけれど2人では会いづらいと聞いた叶は、吉田さん(倉科カナ)と美少女アニメが好きな任侠さん(竹内まなぶ)とを巻き込んでカラオケに行くことを提案する。大勢ならば会えると考えた作戦は功を奏し、北代とみやびは無事に再会を果たすのだった。

 しかし、叶たちを余所に北代とみやびはカラオケ部屋の外で揉め始める。任侠さんは2人のことを心配していたが、急にカラオケからBボーイズの曲が流れ始めたかと思うと、部屋に入って来た北代とみやびが完璧な振り付けで歌い上げる。2人は仲直りの儀式として、Bボーイズのライブを再現して見せたのだが、同時にドルオタとしての北代を3人にまざまざと見せつけることとなったー。

 完全に叶たちと馴染むことになった北代の姿が見られた第4話。どの種類のオタクであっても好きなものに忠実であることを丁寧に描き、趣味人としての生態をしっかりと見せ付けてくれた。また、ラストでは任侠さん中心で美少女アニメの曲を歌うシーンが流されたが、その途中で店員が入ってきて気まずくなるという「オタクあるある」まで見せるなど、サービス精神溢れるエピソードであった。

 NHK連続ドラマ「トクサツガガガ」はNHK総合にて毎週金曜日22時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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