*16:32JST 憧れ続けるのはもうやめる!—プロから学ぶこだわり抜かれた”映え”とは?—【Book】
インスタ映え、フォトジェニック・・・
言い方はいろいろあるが、いわゆる「スマートフォン」と呼ばれる携帯機器が登場してから、なんでもかんでも”オシャレに撮る”ことが世の中の流行(ブーム)となってしまった。
なってしまった、などと書いているが、決して誤解しないでほしいのは、筆者はこの流行を批判したいだとかそういったことに論点を置きたいわけでは全くない。
物事(特に新しいこと)には、当たり前だけど良い側面と悪い側面があるので、人様に迷惑をかけず、且つ今までならプロの写真家にしか撮れなかったような「芸術の一枚」みたいなのがどんどん増えていけば、みんなハッピーになれると思う。割と本気で。
(筆者も「映え写真」だいすき。もうパシャパシャ撮ります。『今日のラーメン(おやつ)』とか言って笑)
誰でも手軽に高画質な写真、加工アプリは数知れず、ちょっと撮るのに失敗しちゃっても後からどうとでもなる———
なんてまるで魔法のよう。それこそ時代を遡れば、本当に魔法だと信じる人もいるだろう。
ただ、そんな時代だからこそ本物のカメラで撮る”こだわりの1枚”に憧れる。
本書『おしゃれな写真の撮り方』ではまさにタイトルの通り、プロの雑誌カメラマンにいろんな被写体に合わせた写真の撮り方を分かりやすく学べる。
また、基本的なカメラの扱い方から、いい写真を撮るための下準備、撮り終わった後の写真の加工の仕方まで載っているので本当のカメラ初心者も、そこそこな腕を持つ方でも参考にするにはもってこいの1冊となっているのではないだろうか。
また所感ではあるが、ちょっと前から主流となった某フリマアプリに出品する時にも活用できそう。
こういった、商品などの一見美しさに重きを置かない写真も侮るなかれ。
同じ商品で比べると、やはりおしゃれに、綺麗に、撮られている商品の方が少しお高くても売れていたように思う。物の見え方はもちろん、どこの誰とも判別のつかぬ顔の見えない出品者の信頼度は、写真1枚に左右されるのだろう。
私事ではあるが、先日友人とベトナムに行ってきた。
旅から帰ってきてから、アルバムにまとめた大量の写真と共に、恒例のお土産話を同部署内の先輩に語り尽くしたところ、非常に興味深いことを指摘されたのだ。
「全く同じ景色を撮っているんだろうけど、全然(雰囲気が)違ってみえるね。」って。
言われてみれば、なるほど、本当だ。
全然意識していなかったけど、やっぱり人ってそれぞれ見えているものが違う。
写真は、いわばその場その時の記憶や思い出を切り取るもの。
同じ場所同じ時間にいても、私たちは違う体験をして、違ったものを感じて、違った風景を見ているのだ。
やっぱり、写真っておもしろい・・・!
この時ばかりは、カメラのある現代に生まれて良かったと思う。
筆者も長年「一眼レフが欲しい・・・」と、どこか行く度うわ言のように言い続けているので、そろそろ本腰を入れてカメラを探してみようかな~とか言ってみたりして(笑)
(実業之日本社 販売マーケティング本部 王 佳那)
『おしゃれな写真の撮り方』ジョルニ編集部 著 1300円+税 実業之日本社《HH》
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