丁寧なミステリー作品好きなら一見の価値アリ! 「十二人の死にたい子どもたち」

2019年2月1日 20:42

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新人俳優によるエンタメ作品となった映画(c)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

新人俳優によるエンタメ作品となった映画(c)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会[写真拡大]

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■「十二人の死にたい子どもたち」がスマッシュヒット

 橋本環奈や北村匠海、そして杉咲花や高杉真宙など今後の映画界を担うであろう若手俳優たち。そんな彼らが一同に介していると話題になっているのが映画「十二人の死にたい子どもたち」だ。1月25日から全国の映画館にて順次公開され、公開後3日間で興行収入は3億円突破しており、スマッシュヒットを見せている。

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 原作は「天地明察」や「マルドゥック・スクランブル」などジャンルを問わない執筆スタイルと、さらにアニメなどの脚本まで手掛けられるベストセラー作家・冲方丁だ。映画化された「十二人の死にたい子どもたち」は、沖方氏が別の作品でもテーマにすることの多いトラウマ・問題を抱える子供たちが、一同に集まって自殺を図る物語をミステリーとして仕立て上げている。

 ミステリーとしての要素を楽しめると共に現代の病理にも切り込んだ作品を、「トリック」や「イニシエーションラブ」で知られる堤幸彦監督が撮影。原作の上質なミステリー要素と子供たちが抱える暗部を映しながらも、堤監督らしいエンタメ映画に昇華されている。

■「十二人の死にたい子供たち」のあらすじ

 いじめ、大事な人の逝去、不治の病、事故、親との確執、人に言えない秘密……。さまざまな悩みを抱え、その不安に押しつぶされてしまいそうな12人の子供たちがいた。そのうちの1人であるサトシ(高杉真宙)は集団自殺のメンバーを募るために募集サイトを作り、そこに残りの子供たちも呼び寄せられるように集まった。

 管理人であるサトシからメールで伝えられた通り、11人の子供たちは裏口からテンキーを入力して閉鎖された病院に侵入し、来た順番に金庫の中にある番号札を取っていく。集団自殺メンバーの1人であるノブオ(北村匠海)は、ロビーにて出会ったセイゴ(坂東龍太)、屋上にいたタカヒロ(萩原利久)と合流し、会場である地下に向かう。

 地下室には12人が座れる長机と共に、安楽死できるようにベッドが人数分用意されていた。しかし、ノブオ達が付いたときには、すでに1人の男が自殺を決行していた。呆気にとられている間に他のメンバーも集まり、すでに自殺を実行した人間を入れて12人が集まった。

 そして、残りのメンバーも自殺を決行しようとしたときだった。1つしかないドアから管理人であるサトシが入ってくる。メンバーはサトシにベッドに横たわる人間について尋ねるが、彼は「そんな人間は知らない」と言った。この集まりには12人しか参加できないはずなのに、誰かが謎の13人目を呼び込み殺害したのか。彼らは自分たちの自殺を完遂するため、謎の13人目を殺した犯人を捜すことになっていくー。

■派手さは無いもののミステリー好きならハマる可能性大

 杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、橋本環奈と若手俳優のドリームマッチ的な要素のある「十二人の死にたい子供たち」。出演陣を見るだけでも価値はありそうだが、内容もギミックを駆使した上質なミステリー要素が楽しめる。

 少し物語として地味さを感じるかもしれない。だが、出演陣とミステリー要素についてはぜいたくな映画であることは間違いないので、興味があれば鑑賞していただきたい映画だ。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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