ExPA、学業の成果物を販売・購入・閲覧できる「Ari Kiri note」β版を開始

2019年1月21日 11:50

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「Ari Kiri note」の仕組み。(画像: ExPAの発表資料より)

「Ari Kiri note」の仕組み。(画像: ExPAの発表資料より)[写真拡大]

 ExPA(東京都渋谷区)は、学生の挑戦を支援するメディアである「Ari Kiri media」に続く学生向けサービスのβ版を開始した。今回リリースされたサービスは「Ari Kiri note」だ。Ari Kiri mediaを利用することで、学生はまとめノートやレポートといった自分が作成した成果物を販売・購入・閲覧する事が可能になる。

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 同サービスは学生の成果物に価値をつける事で、より効率的な学業の実現を促し、学生の本分たる学業に注力できる環境を実現することを目標にしている。学生時代に友人のノートを借りたり、レポートを参考にした経験は誰にでもあるのではないだろうか。そうした潜在的に大きな需要があるものの、誰も手をつけてこなかった領域に本サービスを持って切り込んだと言えるだろう。

 また成果物の不正利用が起こらないよう、閲覧方法に関しても工夫が施されている。購入した成果物は専用のビュワーを通して閲覧することになるため、ファイルそのものがダウンロードされ、無制限に拡散されてしまうような心配は不要だ。成果物を供給する学生が懸念するような問題点に関しては対策が行われる。

 同サービスを利用することで、学業そのものに注力する勤勉な学生は、自分が生み出す成果物に相応の価値をつける事ができる。自身の学習が生み出す金銭的なリターンを見込めるようになることで、より一層学業に注力できるようになるだろう。また、他の学生が作成した有用なノートを購入した学生は、より効率的に学習を進めることができる。

 さらに、ボランティアやNPO活動、インターンシップ、学生起業をはじめとする、学業以外の経験に注力したい学生にとっても、同サービスは助けになるだろう。現時点ではβ版となるため、提供範囲にも制限がかかっている。当面は「東京大学」、「慶應義塾大学」、「早稲田大学」、「明治大学」の4大学がサービス提供対象となっており、今後サービスの改善を繰り返しつつ、順次提供範囲を拡大する予定だ。

 同社はAri Kiri noteの提供を通じて、学生が自らのやりたい事に注力できる環境を提供し、「助け合いでもっと学業は楽しくなる」というコンセプトの実現を目指す構えだ。

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