学食で地元企業と学生を繋げる 地域雇用マッチング「モグジョブ」開始

2018年10月3日 18:58

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「モグジョブ」使用のイメージ。(画像: タスキの発表資料より)

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  • 「モグジョブ」のロゴ。

 タスキ(本社・愛知県豊橋市)は2日、学食で地元企業と学生を繋ぐマッチングサービス「モグジョブ」をリリースした。学生に向けた地元企業のPRを促進する一方、学生にとっても地方への就職の選択肢を広げてもらう狙いだ。ランチを通して学生と企業担当者が仕事について気楽に話ができるため、企業と学生の双方にとって良いマッチングの場となることが期待されている。

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 「モグジョブ」では中小企業の抱える新卒採用の悩みと学生の就職時のミスマッチを解消するのが狙いだ。企業と学生は事前に「モグジョブ」に登録し、学生が参加したい日時と興味のあるテーマを選択すれば、「モグジョブ」がシステム上でマッチングさせる。社名ではなくテーマを元にイベントを選択できるため、企業は認知度向上を期待でき、学生は視野を広げる機会となる。また、学生にとってはランチ代を社会人に奢ってもらえるというのもサービス利用の敷居を下げられるだろう。

 大学生の採用市場については売り手市場が続く一方、中小企業は採用活動に悩まされている。就職情報大手のマイナビが7月に行った企業採用活動調査によれば、「採用予定数の確保が厳しい」とする回答が前年より3.1ポイント多い33.8%となった。「採用予定数を確保できそうだ」とする回答が24.3%となっており、採用に苦戦する企業が多いことがうかがえる。また従業員規模が少ない企業ほどこの傾向は顕著となっており、中小企業の人手不足が深刻になっている。

 活況と見える就職状況だが、地方の大学生にとってはマッチングのズレも見える。マイナビが今年行った調査によれば、「大手企業に就職したい」という就活生の回答が54.5%と前年調査より1.7ポイント上昇した。しかし大手企業の新卒採用については首都圏の有名大学や地方の難関国立大学出身者の割合が多く、それらにあてはまらない地方の大学生については大手企業の内定を得るのは難しいのが現実だ。

 就職活動のスタート時にはそれら大手企業の採用試験に挑むものの、内定を得られず自信を喪失してしまう。なかば消去法で地元の企業に入る学生も多いが、早期に退職する場合もある。新卒大学生の3年以内の離職率は依然3割以上となっており、就職活動時のマッチング不足によるものも多い。企業側にとっても採用コストをかけてやっと得られた新卒の人材が早期に離職してしまうのは大きなダメージとなる。

 「モグジョブ」ではスマートフォンなどを通して手軽に登録ができ、地元企業の情報に簡単にアクセスすることができる。地元企業については地域で情報交換会が行われていることもあるが、単発での開催が多く学生との接点という面では十分とは言えない。地元の学生への知名度を向上させたい企業にとっては「モグジョブ」を通して自社をPRできる場となりそうだ。

 学生側にとってもメリットは大きい。採用担当者と直接会って食事をしながら話すことで、打ち解けた雰囲気で仕事の内容を聞くことができる。大学1年生から利用できるため、就職活動の準備段階としての利用も可能だ。事前に知りたい情報や働く人の雰囲気を知ることで、就職後のミスマッチを解消することができる。

 「モグジョブ」を展開するタスキでは豊橋商工会議所と業務提携を結んでおり、今後は同サービスの展開とともに他の商工会議所と連携して地元雇用の創出を目指す考えだ。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る

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