ベンツ・Aクラスフルモデルチェンジ つながるクルマ本格的導入 新規客層を狙う

2018年10月22日 16:42

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MBUXのインターフェイス。(画像: メルセデス・ベンツ・ジャパンの発表資料より)

MBUXのインターフェイス。(画像: メルセデス・ベンツ・ジャパンの発表資料より)[写真拡大]

  • 新型Aクラス。
  • マルチファンクションステアリング。

 メルセデス・ベンツのAクラスがフルモデルチェンジされ、同社としては初めて、新開発の対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」が搭載された。「Hi, Mercedes(ハイ、メルセデス)」とメルセデスで始まる音声認識標準装備の狙いは、いかなるものか?

【こちらも】メルセデス・ベンツ日本、2019年型「Aクラス」発表 特別仕様車も発売

 いよいよ盛んとなる「繋がるクルマ」。「車はコンピュータ」と化し、人間と会話する。これは目前に迫った現実で、今ではスマホのAIと会話するのは普通のこととなった。車と会話しながら移動するのはそう遠い将来ではない。今回のベンツ・Aクラスの音声認識がどれほどのものかはお楽しみだ。微妙なニュアンスまで聞き取ることが出来ると、かなり自然な会話が成り立つこととなる。AIの成長が分かると、自動車購入者の客層が変わってしまうのだろう。将来は、AIの性格と運転手との相性が出来てしまうかもしれない。

 運転支援システムについても、レーンチェンジ機能など上級車種であるSクラス並みとなるが、この運転支援システムを車格に関係なく装備するチャンスが来れば、全車種に最新鋭のものを積むことは大賛成だ。今後は、最新鋭の機能が開発されれば、ネットからダウンロードで更新できるシステムが望まれる。そのために、企画設計段階から、近い将来のシステムを積めるようにハード面では整えておく必要がある。各社の努力を望みたい。

 しかし、これを「Aクラスをベンツの顔としてきた」と捉えるのは、少々的外れだ。こうしたソフト面での発展は急速で、「3年たてば古代の遺物」となるパソコン、スマホなどの世界と同一に捉える必要がある。常にソフト面での進展を反映していないと商品力がなくなってしまうからだ。また、こうしたスマホと同じようなコンピュータ機能を求めるユーザーは、これまでの自動車ユーザーとは必ずしも一致しないと言う現実もある。特にAクラスは、こうしたソフト面のお遊びともとれる機能を求めて、新客層が現れる期待がある。また、ユーザー層の若返りの可能性も考えられる。

 何はともかく、今度のベンツ・Aクラスは、新しい!

 このA180発売を記念して、限定発売されるのがA180エディション1だ。19インチAMGホイールなどAMGスタイリングパッケージでスポーティな仕上げとなる。ボディーカラーは限定色で「ポーラーホワイト」(限定150台)、「マウンテングレー」(250台)、専用色「designoマウンテングレーマグノ」(100台)だ。内装も、グリーンのステッチが入ったシートなどスポーティなスタイリングとなっている。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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