世界初、はやぶさ2が探査ローバ「MINERVA-II1」の分離・着地に成功

2018年9月23日 09:49

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Rover-1Bが撮影したカラー画像。探査機から分離直後に撮影された。右下はリュウグウ表面。(C)JAXA

Rover-1Bが撮影したカラー画像。探査機から分離直後に撮影された。右下はリュウグウ表面。(C)JAXA[写真拡大]

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  • 小型ローバ「MINERVA-II1」左がRover-1A、右がRover-1B。奥はローバを格納するカバー。(C)JAXA
  • リュウグウ表面の探査を行うMINERVA-II1のRover-1A(奥)およびRover-1B(手前)のイメージイラスト(C)JAXA

 小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載されていた小型探査ローバ「MINERVA-II1」が本体から分離・降下し、本体が高度約20キロメートルのホームポジションへ復帰したことが確認された。探査機の状態は正常で、これによりMINERVA-II1分離のための運用は終了した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)では2018年9月22日21時30分現在、探査ローバ1A機、同1B機ともにリュウグウ表面に無事着地し、リュウグウ表面を移動していることを確認している。小惑星に着地し撮影を行った小型探査機(ローバ)は、MINERVA-II1が世界初だ。

【こちらも】はやぶさ2の着地点候補が決まる、10月下旬に着陸予定

 今回のMINERVA-II1の分離運用では、その着地点の選定が慎重に、また確実に行われた。着地点選定における条件は探査機高度や地上との通信確保など6点。その結果、着地は北半球に絞られた。着陸の実現へ向けて当初予定されていた計画は、情報収集と着陸試行を繰り返しながら着陸技術の洗練化とシーケンス改良を重ねる新計画へと変更。文字だけでは決して表せない努力を経て、今回の着地へと結びつけた。

 探査「ローバ」とは地球外の天体の表面を観測するのに使われる車両のことで、そのほとんどが自律型のロボットだ。MINERVA-II1には「Rover-1A」と「Rover-1B」の2機のローバが格納されていたが、もちろんこの2機も自律型でそれぞれが自分で状況を判断しながら探査を行う。MINERVA-II1はホッピング機構によりリュウグウ表面を飛び跳ねながら移動するしくみとなっており、このしくみによってリュウグウのあらゆる地点が探査可能となっている。さらに1A機には4台、1B機には3台のカメラが搭載されており、今後リュウグウ表面のステレオ画像を撮影し我々に届けてくれる予定だ。

 MINERVA-II1からの画像はJAXAホームページ(今回は分離運用のリアルタイム配信も行われた)やTwitterで随時配信されている。少々ブレたりしているのだが、何故かそれが愛しく感じられるのが不思議だ。今後は来月に予定されているはやぶさ2本体の着陸、さらには来年予定されている同じくはやぶさ2に搭載された「MINERVA-II2」の分離のため、必要な観測や撮影を行っていく。新たな生命の起源を探れるのか、今からはやぶさ2の帰還が待ち遠しい。(秦)

関連キーワード宇宙航空研究開発機構(JAXA)はやぶさ2

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