今日の為替市場ポイント:米中貿易摩擦への懸念などでリスク選好的なドル買い抑制も

2018年9月3日 08:33

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記事提供元:フィスコ


*08:33JST 今日の為替市場ポイント:米中貿易摩擦への懸念などでリスク選好的なドル買い抑制も
8月31日のドル・円相場は、東京市場では111円13銭から110円70銭まで反落。欧米市場でドルは110円69銭から111円13銭まで反発し、111円12銭で取引を終えた。

本日9月3日のドル・円は、主に111円台前半で推移か。米中貿易摩擦激化に対する市場の警戒感は低下していないことから、目先的にリスク選好的なドル買い・円売りは抑制されるとみられる。

北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米国とカナダの2国間協議は8月31日までの期限内に合意することができなかったことから、9月5日に交渉を再開することになった。ただし、トランプ米大統領は1日、「NAFTAにカナダをとどめる必要はない」、「議会は通商協議に干渉すべきでない」との見方を示した。トランプ大統領はメディアとのインタビューで、「カナダと合意する場合は米国の条件をすべて受け入れたものになる」との見方を伝えていたことが判明し、米国とカナダの貿易協議でカナダ側の合意を得ることは大変難しくなったとの見方が広がっている。

市場関係者の間からは、「米国、カナダ、メキシコの3国間の自由貿易体制は崩壊しつつある」、「米国がそれを望んでいるように思える」との声が聞かれている。今週5日に再開される米加貿易協議の結果を確認する必要はあるものの、カナダが自国にとって有益ではない貿易協定に合意することは考えにくい。NAFTA存続に対する懐疑的な見方が強まり、カナダドルは弱含みとなっているが、米国とカナダによる二国間の自由貿易協定が新たに締結されるとの見方が広がった場合、リスク回避的なカナダドル売りは縮小するとみられる。《CS》

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