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品質不良企業は、「3つのグループ」に分けるべき(3) 「管理のばらつき」が残っているグループ
■第3グループ:「管理のばらつき」が残っているグループ
マツダは今回の燃費不正で、教育、認定などのシステムを機能させ、作業員も努力している状態であったが、システム上の作業の難しさの「問題点」を認識できずに、見逃す結果となった。これは「普通の不良」を起こしてしまった状態だ。「カイゼン」の機能が十分に働いておらず、事前に問題点に気付けなかったことは危険であり問題のポイントだが、作業員も「肩を落としている」心境は、前向きの姿勢であったことが推測できる。今後、「カイゼン」のサイクルをいかに回していくのか、十分検討するだろう。そして正常化は早いであろう。そうした組織構築・組織運用はできている。
【前回は】品質不良企業は、「3つのグループ」に分けるべき(2) 資金効率優先の「放漫経営」
つまり、マツダには企業としての当たり前の組織があり、常識的に運用できているのだ。そのうえで「カイゼン」機能が動作していたが、この問題を事前に感知できるほどの機能ではなかったのだ。企業全体としては良く管理機能が動作しているが、「完成検査」に対する認識にやはり誤解があるのだろう。それは「完成検査」は国の制度であり、企業の製造工程での品質保証体制とは違っている面があることを感じさせる。
「カイゼンをしているから、改革が出来ない」などと指摘している大学教授もいるが、とんでもないことだ。「改革」は行われて行かなければならないが、「カイゼン」出来ない組織では品質保証は出来ないことが基本だ。「EVブーム」ともいえる状態で、「地球温暖化防止」にEVが役に立つには「発電・配電」システムとの整合性が必要であることは明白だ。マツダが提唱しているように、「油田から走行まで」を意識して、確かにCo2削減が出来なければならない。
こうした世界の状況の中で、VWなどの行ったことは「人類に対する背任」だが、三菱自動車、日産自働車、スバルが行っていることも「自覚なき犯罪」だ。そこに、アメリカファンドを中心として、世界の資本主義の行き過ぎたマネーゲームとも言うべき状態を作り出している弊害が見て取れる。マツダが問題を起こしたことは、至らないところがあったのであり「普通の姿」なのだ。
次は、検査で不良と判断されていながら「不良はない」とする根拠が説明不足だ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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