NASA、家庭で作れる火星探査車をオープンソース化

2018年8月7日 23:39

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 NASAのジェット推進研究所(JPL)が家庭で作れるよう設計した火星探査車をオープンソース化し、JPL Open Source Rover(OSR)ProjectとしてGitHubで公開した(JPLのニュースリリースBuild Your Own RoverOSR公式サイトGitHubリポジトリ)。

 Curiosityの火星着陸成功後、JPLでは教育用の小型探査車「ROV-E」を製作して学校などで活用し、好評を得ていたという。中には自分たちで作れないかという質問も出ていたが、ROV-Eの製作は高価で複雑だったため、OSRを開発したそうだ。

 OSRはCuriosityと同様にRocker-Bogieサスペンションを用いた6輪の探査車だ。材料には民生品(COTS)を用い、一部3Dプリントやレーザーカットが必要な部品もあるが、費用は2,500ドル(約278,000円)程度だという。頭脳部分はRaspberry Piを使用し、Xbox ControllerやAndroidアプリからの操作が可能だ。

 完成時の重量は11.34kg、フットプリントは60.96×30.48cm、最高速度は秒速17.018cm。5,200mAhのバッテリーで連続5時間動作するとのことだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 火星 | サイエンス | ハードウェアハック

 関連ストーリー:
火星の南極に液体の水が存在する地底湖が見つかる 2018年07月27日
火星探査車Curiosityの岩石サンプル採取機能、改造によって復活 2018年06月09日
火星探査車Opportunity、火星到着後5,000回目の日の出を迎える 2018年02月23日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事