ドラマ「この世界の片隅に」視聴率振るわずも丁寧な作り!ハイレベルな演技に注目

2018年8月7日 08:17

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すずと周作の固い絆にほっこりさせられる「この世界の片隅に」(c)TBS

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■松本穂香主演で贈る「この世界の片隅に」、見どころはどこだ?

 2016年に小規模な上映スタイルでありながら、そのクオリティから徐々に口コミで広がったアニメ映画「この世界の片隅に」。個人の視点から「戦争」を描き切ったストーリーの完成度には賞賛が贈られ、第40回日本アカデミー賞で「最優秀アニメーション作品賞」を受賞。海外でもフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で長編コンペティション部門の審査員賞を受賞するなど、評価を受けた作品だ。

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 2018年には実写ドラマ化も決定。出演者には演技に定評のある役者陣が集まっており、さらにアニメ版よりもリアリティを追求した形で話題となっているようだ。

■第4話までの「この世界の片隅に」のあらすじ

 昭和10年頃、広島の江波に住んでいたすず。ある日、両親の代わりにのりを届けるお使いをすることになるも、その道中で人さらいにあってしまう。途方に暮れるすずだったが、彼女と一緒に少年も誘拐されていた。彼はすでに脱出を諦めていたが、すずは彼に発破をかける。その気持ちに押された少年は、機転を利かせてすずと脱出に成功するのだった。

 戦争が激しくなる中、すず(松本穂香)は何とか18歳まで成長することができた。いつまでも空想にふけるクセは抜けなかったが、ある日広島・呉に住んでいる北條周作(松坂桃李)から縁談の話が舞い込む。突然の話で現実感を抱くこともできないまま、すずは北条家の元へ嫁ぐことになる。

 いきなり他人の家族と生活することになり、食事から洗濯、裁縫と他家のルールになんとか慣れようと邁進するすず。北條家の人は厳しく当たることはなかったが、何かと気を使うすずは徐々に精神的に追い込まれ10円ハゲができてしまう。心身ともに疲れた上、すずに厳しく当たる義姉の黒村径子(尾野真千子)との関係悪化を心配した姑の北條サン(伊藤蘭)はすずに帰郷を薦めた。

■すずと周作の固い絆、迫る夫婦の試練

 北條家から暇を出されたすずは、帰郷して朝から晩まで眠るほど疲れていた。見かねた父はすずにお小遣いを渡し、たまには街で羽を伸ばすように言われた。久々に街へ出たすずは、そこで幼少期に好きだったキャラメルを購入する。

 そのキャラメルを見ていると、幼少期にさらわれそうになった思い出がよみがえってくる。同時に、一緒にさらわれそうになった少年は周作であったことに気付く。急いで北條家に帰ると、すずを迎えに行こうとした周作と鉢合わせる。無骨ながらも自分のことを思ってくれている周作に、少し心を通わせることができるすずだった。

 原作・アニメ版では空想の扱いだった人さらいのエピソードが、ドラマでは2人が引き合わせられるエピソードとして組み込まれた。はじめは漫画独自の良さが殺されたと感じたが、周作との運命の出会いに涙を流す松本穂香の姿は、ドラマながらゾゾっと感じさせる演技を見せてくれた。この丁寧な作りと役者の演技力が、実写ドラマの強みではないだろうか。

 また、4話までにすずは朝日遊郭で働く白木リンと顔なじみになっている。彼女は過去に周作と何らかの関係がある役どころなのだが、この役を演じる二階堂ふみの妖艶さも引き込まれるものがある。また、その事実に気付いてしまった松本穂香の拠り所のない表情も、とても新人役者とは思えない。

 今後もすずと周作の関係にフォーカスすると同時に、すずが体験した「戦争」を色濃く描くことになるであろう「この世界の片隅に」。これからの展開にもぜひ注目したい。(藤田竜一)

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