IoT技術を活用した車えび養殖プロジェクトが始動 大分・姫島村で

2018年7月27日 21:27

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事業イメージ図(画像: IoTスクエア発表資料より)

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 IoTスクエアは25日、大分県姫島村の姫島車えび養殖と共同で、車えび養殖を対象として、養殖環境のデータをIoT技術で収集、分析して、生産性向上を目指すプロジェクトを、大分県および姫島村の支援を受けて開始したと発表した。

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 プロジェクトでは、姫島車えび養殖が所有する養殖池にRFアクセスできるIoTセンサーを設置して、車えび養殖を行いながら養殖池の水質データ(pH、塩分濃度、濁度等)と環境データ(温度、湿度等)を連続収集し、クラウドサーバー上に蓄積する。IoTセンサーデータは、養殖池現地事務所の管理に活用するとともに、姫島車えび養殖が蓄積してきた車えび養殖のノウハウなどに基づいて分析することで、生産性の向上をめざした管理手法の構築に繋げる。

 また、プロジェクトでは、車えび養殖環境のデータ取得と併せて、IoTセンサーの耐環境性能および無線通信システムなどのIoT管理システムの長期運用性能等の検証も行う。一連の試験は、7月より来年12月を目途として実施し、本プロジェクトの成果、検証結果に基づいて次年度以降のシステム運用を検討するという。

 なお、IoTスクエアは、流通、製造業ほかの産業分野などを対象にデジタルソリューションを提供するブロードバンドタワーが、同社のグローバルIoT事業、コンシューマ事業部門を2017年10月に分社化して設立した会社で、IoTを活用した新たなサービスやビジネスモデルを構築、展開していくという。

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