概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日ぶりに反発、政府がアパレルなどの輸入関税を引き上げた

2018年7月18日 11:15

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記事提供元:フィスコ


*11:15JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日ぶりに反発、政府がアパレルなどの輸入関税を引き上げた
【ブラジル】ボベスパ指数 78130.31 +1.93%17日のブラジル市場は4日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1477.73ポイント高(+1.93%)の78130.31で取引を終えた。76481.94から78522.19まで上昇した。

小幅安で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。外資の流入加速が支援材料。統計によると、24億2000万レアル(約711億円)の外資は先週にブラジル市場に流入したという。また、米株高や米議会証言でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米景気の堅調さを強調し、緩やかな利上げ継続を支持すると発言したことも好感された。

【ロシア】MICEX指数 2310.92 -1.00%17日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比23.26ポイント安(-1.00%)の2310.92で取引を終了した。2325.28から2293.76まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。弱い経済指標が警戒された。6月の鉱工業生産の増加率(前年同月比)は2.2%となり、前月の3.7%と市場予想の3.2%を下回った。また、米ロ首脳会談について、新たな情報が出なかったことも圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 36519.96 +0.54%17日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反発。前日比196.19ポイント高(+0.54%)の36519.96、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同71.20ポイント高(+0.65%)の11008.05で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。政府がアパレルなどの輸入関税を引き上げたことを受け、対象銘柄が物色された。また、主要な欧州市場が堅調だったことも支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2798.13 -0.57%17日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.92ポイント安(-0.57%)の2798.13ポイントと3日続落した。

市況安が逆風。WTI原油先物は昨夜、前日比4.2%安と急反落し、この日の時間外取引でも下落している。また、上海商品取引所では、鉄筋や銅などの主要商品が安く推移した。中国景気の先行き不安もくすぶる。前日公表された中国経済指標が総じて弱い内容となるなか、専門家の間からは、下期の景気動向を不安視する声も上がった。UBSは最新リポートで、18年と19年の中国GDP成長率見通しをそれぞれ引き下げている。《NH》

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