日経平均は反発、自律反発狙いの買い先行も貿易摩擦懸念が重し/後場の投資戦略

2018年6月15日 12:24

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22827.77;+89.16TOPIX;1788.49;+4.60

[後場の投資戦略]

 日経平均は前日に200円超下落していたため、為替の円安などを手掛かりとして自律反発に期待した買いが向かいやすかっただろう。しかし、内需・ディフェンシブセクターへの資金シフトが続いている点を見ると、主力の輸出株や景気敏感株の手掛けづらさがなお強く意識されていることが窺える。15日にも公表されるという対中制裁関税リストの内容を見極めたいとする思惑などもあって、後場の日経平均は上値の重い展開が続きそうだ。米金利の伸び悩みから円安進行に伴う株高シナリオも目先は描きづらいだろう。

 新興市場ではマザーズ指数が反発しているが、こちらも朝方の買いが一巡すると伸び悩んでいる。外部環境の不透明感から中小型株に注目が集まりそうな局面だが、相場全体の先高感が高まっていないことに加え、来週から新規上場企業が多数登場してくることも需給面で重しとなるだろう。値動きの軽い小型の材料株がより選好されやすくなると考えられる。(小林大純)《AK》

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