いよいよ慶喜が動き出す!「西郷どん」14話レビュー

2018年4月18日 05:33

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■大物キャストでさらに盛り上がりを見せそうな「西郷どん」

 4月15日に「西郷どん」の第14話が放送された。前の週では吉之助と正助の友情が中心に描かれたが、今回は吉之助と幕府のやり取りが多く描かれることとなった。中でも慶喜との関係は強くなる一方で、今後の彼の活動にも大きく影響してきそうだ。

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■江戸に帰り早速仕事に取り掛かる吉之助

 黒船の襲来で日本が揺れる中、ハリスが徳川家定(又吉直樹)と直接面会する運びとなった。しかし、家定は相変わらずの様子で、本寿院(泉ピン子)と練習した「いく久しく友好を保つ」としか発言しなかった。その様子を嬉し気に御台所となった篤姫(北川景子)に話し、徐々に彼女へ心を開いている様子だった。

 その一方、阿部(藤木直人)の急死によって慶喜(松田翔太)を将軍にすることが難しくなった斉彬(渡辺謙)たち。そこで、松平慶永(津田寛治)を通して吉之助(鈴木亮平)と橋本左内(風間俊介)には慶喜を将軍にすべく行動するように命が下ったのだった。

 左内はまず、慶喜がどれだけ将軍にふさわしいのかPRできる書物を作成した。その内容に惚れ惚れする吉之助だったが、慶喜自身はその内容を卑下するばかりか「将軍にならない」の一点張りだった。それでも慶喜のことを信じる吉之助たちは、懸命に慶喜の将軍擁立に向けて行動を続けた。

■吉之助・慶喜に忍び寄る刺客

 屈することなく活動を続ける中、吉之助の元にお面をかぶった刺客がやってくる。それは以前も自分を襲ったものと同じだったが、その刺客は吉之助を井伊直弼(佐野史郎)の元へ呼びつけたのだった。井伊は呼びつけた吉之助に、自分たちに情報を流すように相談を持ち掛けた。

 もちろんそのような相談には乗らなかった吉之助だが、左内のアイデアを知った本寿院は「一ツ橋たちと薩摩藩による陰謀だ」と考え始める。徐々に状況が悪くなる一方だが、篤姫と家定の関係にヒビが入ることはなく、さらに彼の鶴の一声で慶喜が次の将軍候補となってしまった。

 しかし、井伊家はそれにいい顔をせず、今度は直接刺客を慶喜の元へ派遣したのだ。寸前のところで吉之助が彼を助けるも、刺客を殺害してしまう。さらに吉之助は、敵であった刺客を埋葬する際に手を合わせてしまうのだった。その姿を見た慶喜は、本気で人を尊ぶ吉之助に賭けてみるのだった。

 怒涛の勢いで進んでいく中、ついに慶喜が将軍になる決意を固めた。歴史的には最後の徳川家将軍となっているが、日本の歴史的瞬間をどのように描くのか楽しみである。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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