元監獄までホテルになる理由

2018年4月16日 13:34

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旧奈良監獄(画像: ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツの発表資料より)

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 2020年度をメドに旧奈良監獄(奈良市)が、ホテルに生まれ変わる。仕掛け人は東京・港区に本社を構え、内外50カ所でホテル・宿泊施設を約7,500室展開するソラーレホテルズアンドリゾーツを中心とした連合体。法務省の運営権売却を受け、旧監獄棟を改修しホテルに転用する。また刑務所の敷地内に、新設ホテルやドミトリー(簡易宿泊所の一種)を合わせ約290室整備するという。

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 「変わったホテル(ロボットが顧客向け業務を仕切る)」の元祖であるハウステンボスが「球状で水上に浮かぶ移動式ホテル」を開発。今夏にも本格運航することは既に広く知られるところだが、他にも「変わったホテル」が相次いで登場してくる状況にある。前記の「元監獄ホテル」などもそんな一つ。

 何故なのか。不動産サービス大手のCBREでは「東京五輪開催の20年末までに、東京・大阪の主要8都市のホテルの客室数は8万室増える見通し。競争が激しくなる。宿泊料金低下・採算低下に陥る懸念が強い。だが特色のある施設は集客力が衰えづらく懸念払拭の可能性が高いいことが背景になった現象」と解説する。

 確かに、既にこんな事実がある。16年開業の「ホテル ザ グランデ心斎橋」(大阪市)ではアーティスト・デザイナーの手で全45室の壁を植物で覆うなど、異なるデザインにした。そのことが宿泊客によって投稿された写真によりSNS上で話題となり、現在の稼働率は95%に達しているという。

 目を皿にして「変なホテル予備軍」を追っていくと、こんな現実・現状が浮上してくる。

 ツリーハウス。樹木の上に設ける宿泊所である。全国のキャンプ場などで拡がりを見せている。そうした流れに着眼した「そうだ山温泉」(高知県須崎市)の温泉宿「和(やわらぎ)」が昨年春に、4畳半のツリーハウスを併設。親子連れの予約が増加しているという。

 静岡県沼津市の野外活動施設跡地に昨秋「泊れる公園」を謳い文句に「イン・ザ・パーク」を開設し、4つの球状テントや宿泊棟の展開を始めたのは不動産サイトを運営するオープン・エー(東京中央区)。

 20年に向け「VSホテル」となりうるかは結果待ちだが、「売り」がなくては宿泊施設戦争を勝ち抜けないのも事実であろう。(千葉明)

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