有終の美を飾る!新しいドラマの幕開けを感じさせる「アンナチュラル」

2018年3月26日 09:01

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ラストまで一貫したテーマを貫いた「アンナチュラル」。続編を期待する声も多い(c)TBS

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■人気を博したドラマ「アンナチュラル」

 TBS系のドラマ「アンナチュラル」が3月16日に最終回を迎えた。視聴率もさることながら、非常に満足度の高いドラマとして注目を集めた人気作である。

 非常にきれいな終わり方をしたが、本ドラマの最終回に物足りなさを感じる人もいたかもしれない。だが、このドラマではミステリで陥りがちな「犯人探し」ではなく「不条理と生き残った人間」というテーマを追求した。この視点でみれば本作は今までにないまったく新しいドラマで、今後の映像業界に一石を投じた感じに見えてくる。

■「アンナチュラル」最終回のあらすじ

 中堂系(井浦新)の恋人だった夕希子を殺害した犯人・高瀬を突き止める三澄ミコト(石原さとみ)たち。だが、彼の殺害を証明するものは何一つ存在しておらず、殺人罪で立証できない可能性が出ていた。この裏ではフリー記者の宍戸(北村有起哉)が暗躍しており、自分は高瀬を利用して本を出版するのだった。

 八方ふさがりの中、ミコトは検察官から遺体の記録改ざんを依頼される。どうしても高瀬を罪人にしたい中堂も改ざんを促すも、ミコト自身のプライドがそれを許さなかった。それでも前に進もうとする中、久部六郎(窪田正孝)が宍戸と通じていたことも判明してしまい、UDIラボの結束は徐々に崩れていく。

 どうしても高瀬に罰を与えようとする中堂は独断専行し、宍戸の家に侵入する。中堂は宍戸に、高瀬が犯行時に使っていた魚の模様が付いたゴムボールを差し出すように持ち掛ける。宍戸は命欲しさにゴムボールと液体が入った入れ物を差し出すも、その液体は硫酸だった。宍戸が手渡そうとする瞬間にシェイクしてしまい、ゴムボールに付いてあった証拠がすべて消えてしまう。

 宍戸の行動に怒る中堂は殺害を試みるも、寸前のところでミコトが到着。ミコトは彼に「法医学者として高瀬に勝つべきだ」と訴えかけ、その言葉に中堂も冷静さを取り戻す。いよいよ手が無くなったと感じた瞬間、UDIラボに夕希子の父がやってくる。テネシー州に住んでいる彼の発言により、意外な形で高瀬を追い詰める証拠をつかむのだった。

■犯人探しに執着しなかった新しい展開に絶賛

 ミステリーとして放送されてきた「アンナチュラル」だが、最終回ではすでに犯人が分かっている状態だった。しかし、犯人を告訴するための証拠が足りず、それを探す展開が最終回の中心となった。この展開は従来のミステリー物とは違う展開で、犯人の背景や動機などにスポットが当たることはなかった。

 そのため、過去のミステリー好きからすると物足りなさを感じる人も少なくないだろう。しかし、「アンナチュラル」ではあくまでも生きている人間が前に進み、死した人間に屈しないテーマを貫いた結果だ。主役であるミコトも実母と心中しそうになり、そこから生き残った過去を持っている。

 そんな不条理を経験した彼女は決して死者に囚われた人間に屈することなく、敢然として立ち向かう姿を描いた。最終回でも法廷にて、死者に囚われた犯人に対し「犯罪の動機なんてどうでもいい」と言ってのけ、法医学者として立ち向かった姿は印象的である。

 日本のドラマというよりも海外ドラマに近いものを感じる「アンナチュラル」。ついに日本ドラマも海外クオリティに近づきつつあるのを感じる作品だけに、やはりチェックしておきたいドラマである。(藤田竜一)

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