システムの概要。(画像:積水化学工業発表資料より)[写真拡大]
積水化学工業は29日、「大型排水システム」を発売した。雨水排水のためのシステムであるのだが、「大型建物用雨とい」としては業界で初めてのものだという。
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同システムは、工場・倉庫用の大型建物用雨とい「超芯Vシリーズ・Pシリーズ」と「カラーパイプ」を組みあわせ、また専用の部材によってサイフォン現象を連続発生させることで高い排水能力を実現している。
昨今、ゲリラ豪雨の被害が叫ばれるようになっている。また、洪水、建物への漏水などの被害も増加しているという。そこで、大型建物の雨水排水システムで、従来の降雨強度が見直され、部材などが大型化される傾向が生じている。
工場や倉庫などの大型建造物に関しては、ECの拡大による物流倉庫の建設ラッシュなどがあり、堅調な受注推移が続いている。だが原材料費は高騰しており、また労働力の不足も問題になっている。
そこで積水化学工業では、単純に雨といを大型化するのではなく、既存配管の排水能力を高めるという方法論からのアプローチを考えた。それが本システムである。
そもそも従来型の排水システムでは、当たり前といえば当たり前ではあるが配管が水とともに空気も引き込む。これが排水の妨げとなり、処理能力を下げるという問題があった。
そこで、空気の巻き込みを防ぐ専用のドレン、滑らかな排水を行う継手屈曲部(エルボ)などを活用、常に配管が水でいっぱいになるようなシステムで高い排水能力を実現したのである。
同社の従来製品と比べた場合、75サイズでの処理能力は実に約4倍。従来品の150サイズよりも新しい75サイズの方が処理能力が高いという。また、配管を150から75に変更すると、重量は三分の一程度にまで軽減され、工期の短縮にもつなげることができる。
なお、同システムの売り上げ目標は、2019年度で3億円を目指すという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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