日産、脳波を活用した運転支援技術を「CES2018」に出展

2018年1月11日 05:44

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「Brain to Vehicle(B2V)」の実験の様子。(写真: 日産自動車の発表資料より)

「Brain to Vehicle(B2V)」の実験の様子。(写真: 日産自動車の発表資料より)[写真拡大]

  • 「IMx」
  • CES2018での様子。

 日産自動車は、9日から米国ラスベガスで開催されている世界最大の消費者家電見本市「SES2018」(Consumer Electronics Show)に、脳波を活用した運転支援技術や新型日産リーフなど、同社の最新商品と先進技術を出展している。

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 脳波を活用した運転支援技術は、「Brain to Vehicle(B2V)」と呼ばれ、ドライバーの脳波を測定、解析することで、マニュアル運転時にも、また、自動運転時においても、ドライバーの思い通りの運転をサポートする。具体的には、ドライバーがステアリングを回す、アクセルペダルを踏むなどの操作をする直前に、脳の行動準備電位(運動する前の脳の働き)を検出し、ドライバーの反応の遅れをカバーしたり、自動運転時には、脳波からドライバーの違和感を検出し、違和感のない自然な制御の自動運転に修正することを可能にする。

 同社のB2V技術は、世界初の技術であり、自動運転をより快適にすることをめざしている。

 同社はB2V技術とあわせ、最新のコンセプトカー「ニッサンIMx」、新型「日産リーフ」や2018年モデル「ローグ」も展示する。「ニッサンIMx」は、「クルマとドライバーがより繋がり、もっとクルマで移動したくなる」というコンセプトに、最新の自動運転技術や、静かで電気自動車ならではのパワフルな動力性能を提示する。

 新型「日産リーフ」は、世界で最も販売台数の多い電気自動車「日産リーフ」の新世代モデルで、多くの先進技術を搭載し、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の象徴とされている。日産リーフは2017年10月に日本で発売された。

 同社では、これらの展示により、ドライビングにこれまでにない快適性を提供できると期待している。

 CESは、消費者家電の最先端技術が集う見本市で、昨年度(CES2017)は、140カ国以上の企業が参加、来場者は18万人を超えた。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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