売上前年比187%の甘酒 若い世代は「飲んだことがない」人多く潜在需要も

2017年12月9日 09:27

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 栄養効果が認められている甘酒が2017年に大きく売り上げを伸ばしたものの、全体からみると需要を掘り起こす余地が大きく残っていることが分かった。

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■甘酒は前年比187%の売上増加

 7日、市場調査や分析などを手がけるインテージが「2017年好調カテゴリーランキング」を発表した。これは同社が独自に保有するにSCI(全国個人消費者パネル調査)のデータにインターネット調査を加えたもの。食品・飲料・日用雑貨品の分野で今年1月~10月における購入額の伸びが最も大きかったのは甘酒だったとしている。

 甘酒の購入額は、昨年同時期と比較して187%となっており、2位のトマトジュース(前年同期比:134%、以下同じ)を大きく引き離している。3位以下は、もち麦などの米飯用穀物(127%)、ビネガードリンク(118%)、マスク(112%)、ココア(112%)、紅茶ドリンク(110%)となった。

■甘酒を「知らない」「飲んだことがない」若い世代

 16歳から59歳の男女2,208人を対象としたアンケートでは、「甘酒を毎日飲んでいる」と答えた人は1.3%だった。男女別では、男性が0.9%に対して、女性は1.7%となっている。

 週に1日以上飲んでいる人は4.1%で、男性は2.5%、女性は5.7%だ。男性と比較して女性の消費が倍以上多いと見ることができるものの、全体からすれば甘酒を飲んでいる人は少ないことが分かる。

 特に「飲んだことがない」「甘酒を知らない」と答えた人は若年層に多い。例えば10代女性では54.2%が「甘酒を飲んだことがない」、6.6%が「甘酒を知らない」と答えている。

 「甘酒を飲んだことがない」の54.2%は、10代男性(37.3%)を大きく上回っており、「甘酒を知らない」の6.6%は、10代男性(16.4%)、20代男性(14.2%)に次ぐ数字だ。

■女性受けしそうな効果がゴロゴロ

 「甘酒に期待している効果」の回答では、年齢層に関係なく1位に「疲労回復効果」が、2位に「美肌効果」が来た。

 3位以下には、40代以上では便秘解消・整腸作用、免疫力の向上、リラックス効果、代謝の促進が来ているが、30代以下ではリラックス効果、代謝の促進、免疫力の向上、便秘作用・整腸作用となっており、やや順位の入れ替わりが見られる。

 栄養豊富な甘酒は「飲む点滴」や「飲む美容液」と表現されることもあり、タレントの永作博美さん、檀れいさんらが飲んでいることでも話題となった。その意味では、若い世代の女性に甘酒の認知度が低いのは不思議なくらいだ。もしかすると「甘酒」の名前が敬遠されているのかもしれないが、まだまだ潜在的な需要があるとも考えられる。

■もち麦の認知度もまだまだ

 発表では、もち麦の調査結果も分析している。もち麦を週に1日以上食べる人は、全体でも6.5%に留まっており、男女別では、男性が3.0%、女性が10.0%だ。女性が多いのは甘酒と同じながら、全体からみれば、やはり甘酒と同様に少ないことが分かる。

 発表では、甘酒やもち麦について「いずれも日本特有の食文化に根差した健康食であり、その健康効果が近年注目を浴びていることは間違いありません」としながらも、甘酒が2種類あることや、もち麦の使い方を知らない人が多いのではないかと推測している。

 メーカーや業界のてこ入れ次第では、2018年以降も大きく伸びるかもしれない。(県田勢)

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