今週の【マザーズ市場】11月27日~12月1日『地政学リスクで売り』

2017年12月3日 15:07

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記事提供元:フィスコ


*15:07JST 今週の【マザーズ市場】11月27日~12月1日『地政学リスクで売り』
【7日続伸、直近IPOサインポストが連日のストップ高】27日(月)

■概況■1173.07、+10.32
27日(月)のマザーズ市場は、中国株安などを背景に日経平均がマイナス転換するなか、中小型株物色への資金流入が続き堅調な展開だった。直近IPO銘柄の一角や個別材料株を中心に積極的な買いが向かった。ただ、従前からの人気株では朝高後に失速する銘柄も散見され、マザーズ指数は上げが一巡するとプラス圏でのもみ合いとなった。なお、マザーズ指数は7日続伸、売買代金は概算で1402.10億円。騰落数は、値上がり156銘柄、値下がり80銘柄、変わらず8銘柄となった。


◆注目銘柄◆
直近IPO銘柄のサインポスト<3996>がマザーズ売買代金トップで連日のストップ高となった。引き続きAI(人工知能)無人レジへの期待が高いようだ。また、マーケットE<3135>は制限値幅拡大にもかかわらず4日連続のストップ高。遺伝子治療薬の開発進展が好感されたアンジェス<4563>は買い気配のままストップ高比例配分となった。東証1部への市場変更を発表したマイネット<3928>や、DMP<3652>、AMI<3773>などは10%超の大幅高。その他、エンバイオHD<6092>やPKSHA<3993>などが上昇した。

一方、力の源HD<3561>、ソレイジア<4597>、串カツ田中<3547>などが下落。また、フィルカンパニー<3267>が急反落し、マザーズ下落率トップとなった。


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【8日ぶり反落、地政学リスクで売り】28日(火)

■概況■1165.65、-7.42
28日(火)のマザーズ市場では、北朝鮮を巡る一部報道を受けて朝方にリスク回避の売りが広がった。その後、日経平均に連れてマザーズ指数も下げ渋る場面があったものの、上値追いの動きは限定的で、前日終値を前に戻り一服となった。なお、マザーズ指数は8日ぶり反落、売買代金は概算で1326.20億円。騰落数は、値上がり88銘柄、値下がり146銘柄、変わらず4銘柄となった。


◆注目銘柄◆
アンジェス<4563>、力の源HD<3561>、DMP<3652>、ソレイジア<4597>、GNI<2160>などが下落。監視カメラ・車載カメラ関連として前日買われたテックポイント<6697>は急反落した。また、期末の権利落ちを受けてアクトコール<6064>がマザーズ下落率トップとなった。同社は株主優待の人気が高い。

一方、直近IPO銘柄のサインポスト<3996>は活況が続いたが、引けにかけて上げ幅を縮めた。その他では、SOSEI<4565>や串カツ田中<3547>などが上昇。一部証券会社の新規高評価が観測されたマネーフォワード<3994>は高値更新。また、U&C<3557>やロコンド<3558>といった消費関連銘柄がマザーズ上昇率上位に顔を出した。 なお、本日マザーズ市場へ新規上場したクックビズ<6558>は公開価格の約2.3倍となる初値を付け、その後もストップ高水準まで買われた。


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【反発、クックビズは急伸後に失速】29日(水)

■概況■1165.84、+0.19
29日(水)のマザーズ市場では、米株高の流れを受けた日経平均に連れて反発して始まると、前場半ばには1175.16ptまで上げ幅を広げる場面がみられた。しかし、東証1部では金融セクターや鉄鋼などへ資金が集中する格好の中、やや手詰まり感がうかがえた。


◆注目銘柄◆
28日初値を付けたクックビズ<6558>が寄付き直後に6750円まで急伸した後に失速したほか、上場から連日で強い値動きが続いていたサインポスト<3996>が上げ一服。また、11月に入って動意が強まっていた力の源HD<3561>についても、支持線として意識されていた5日線を下回ったことから、利益確定のムードが強まっている。

一方で串カツ田中<3547>がストップ高で高値を更新したほか、中村超硬<6166>も高値を更新。その他、エンバイオHD<6092>、サンバイオ<4592>といったバイオ関連の一角に動意がみられた。 なお、長期的に低迷が続いていたモルフォ<3653>は、中国のスマホメーカーと戦略的パートナーシップを締結したことが材料視され大幅に上昇しており、一時10月4日以来の5000円を回復している。


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【続伸、押し目買い意欲強い】30日(木)

■概況■1167.20、+1.36
30日(木)のマザーズ市場では、米国市場における成長株として意識されるFANG株やハイテク株が下落したことを受けて、朝方から東京市場全般が弱含んだ。マザーズ指数が足元で7月末高値水準を回復していることからも、目先の利益を確定する動きが強まった。一方で、日経平均に対する押し目買い意欲の強さがみられてくると、短期資金が戻り、マザーズ先物も値を戻す展開となった。北朝鮮情勢を巡る地政学リスクに対して市場の反応は限定的ではあるものの、積極的に上値を追う動きは限られた。なお、マザーズ指数は続伸、売買代金は概算で1155.80億円。騰落数は、値上がり114銘柄、値下がり123銘柄、変わらず8銘柄となった。


◆注目銘柄◆
直近IPO銘柄であるサインポスト<3996>や、みずほ証券による目標株価引き上げを受けたジーンテクノサイエンス<4584>のほか、串カツ田中<3547>や力の源HD<3561>、GNI<2160>、フィルカンパニー<3267>、アドウェイズ<2489>が上昇となった。

一方で、11/28に上場したクックビズ<6558>のほか、そーせい<4565>、ユナイテッド<2497>、エンバイオ・ホールディングス<6092>、DMP<3652>などはさえない。


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【3日続伸、押し目買いが支え、グレイスはストップ高】12月1日(金)

■概況■1169.06、+1.86
12月1日(金)のマザーズ市場では、日経平均の伸び悩みとともにマザーズ指数もマイナスに転じる場面が見られた。このところ人気だった銘柄を中心に利益確定の動きが広がった。ただ、比較的値持ちが良い銘柄や出遅れ感のある銘柄には押し目買いが入り、マザーズ指数はおおむね小幅高水準で推移した。なお、マザーズ指数は3日続伸、売買代金は概算で1209.71億円。騰落数は、値上がり97銘柄、値下がり133銘柄、変わらず14銘柄となった。


◆注目銘柄◆
直近IPO銘柄のサインポスト<3996>がマザーズ売買代金トップ。上げ幅を大きく広げ取引時間中の高値を更新する場面もあったが、引けにかけてやや失速した。GNI<2160>、クックビズ<6558>、モルフォ<3653>、ミクシィ<2121>、サイバーダイン<7779>も上昇。EC事業の好調を発表したロコンド<3558>のほか、エンバイオHD<6092>、BS<3623>、U&C<3557>は10%超の大幅高となった。また、グレイス<6541>はストップ高水準で本日の取引を終えた。

一方、DMP<3652>はリリースを手掛かりとした買いが向かったが、引けにかけて値を崩しマイナスとなった。決算発表したACCESS<4813>や、中村超硬<6166>、ADWAYS<2489>、SOSEI<4565>、力の源HD<3561>も下落。また、串カツ田中<3547>は目先のピーク感から利益確定売りがかさみ、マザーズ下落率トップとなった。


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