スマホの平均視聴時間、10代は1日平均80分以上 ゲームと動画が多数

2017年10月11日 07:41

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

ジャストタイムは10代から69歳までの男女1000名に、一日にどれだけスマートフォンを視聴しているのか、という調査を実施。視聴時間は10代が一番多く、60代以降が一番短いという結果となった。スマホによってテレビの視聴スタイルも変わりつつある。

ジャストタイムは10代から69歳までの男女1000名に、一日にどれだけスマートフォンを視聴しているのか、という調査を実施。視聴時間は10代が一番多く、60代以降が一番短いという結果となった。スマホによってテレビの視聴スタイルも変わりつつある。[写真拡大]

 マーケティングリサーチに関する情報サイト『Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)』を運営するジャストタイムは、15歳から69歳までの男女1000名を対象に『動画&動画広告 月次定点調査(2017年8月度)』の結果を発表した。その中で10代が1日にスマートフォンを見る平均時間が80分以上となっており、年代別でスマホの視聴時間に大きなばらつきがあることが分かったのだ。

【こちらも】アマゾンやツイッター、ライブ配信に注力 テレビ視聴者層の獲得狙う

 もっともスマホの視聴時間が長い10代が一体何を目的としているのか。その結果は「ゲーム」が55.75分、「動画」が51.53分となり、ゲームと動画サイトなどの動画を視聴している時間が10代では圧倒的に多いという結果がわかったのだ。この傾向は20代30代40代50代と年代を追って徐々に減少していき、60代以降に関してはスマホの視聴時間自体が急激に減少するという調査結果がわかっている。17年には高校野球中継を10代の約3割はスマートフォンで視聴しているなど、それ以外の世代と比べテレビコンテンツへのアクセスも方法が変化しつつある傾向にあるのだ。

 10代と60代以降のスマホの視聴時間を比べると、その差は約「1.5倍」という大きな開きがあった。60代以降ではそもそもスマートフォンを使用していない人物の方が多数を占める形となり、10代の全体的な使用率と比べると圧倒的に少ないという調査結果も分かっている。

 また、すべての年代が共通している点として、ネットのテレビ番組視聴サービスの利用率が1位は『Gyao!』2位が『AbemaTV』となっている事がこの調査でわかった。これらの番組視聴サービスはこのジャンルの中では大手に位置する放送局だ。コンテンツの豊富さと数多くの宣伝による人々への認知がこのような利用率の高さにつながっていると考えられる。

 これまでの「茶の間で家族全員がテレビを観る」というスタイルから、「個人がスマホでそれぞれ好きな番組を観る」というスタイルへ変容しつつある。そして、その傾向は今後もっと強まっていくだろう。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
レジャー施設ランキング 入場者数増は「USJ」「サンリオ」
「買えるのに買わない」若者が消費に積極的になれない理由
混雑時には動画が観にくくなる? どこのキャリアがおすすめ?
医師、弁護士、会計士などの専門家がメンバーに 新しいコンテンツ制作体制を提供
バンダイナムコHDが海外のアニメ配信事業から撤退

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事