株式投資はリスキーだが丁半博打などではない (3)

2017年9月24日 07:48

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 以前、「社長が株価を意識した経営を公言する会社」と題する拙文を記した。今回は「連続増配を経営展開の基軸とする会社」について記す。自動車オークションを運営しているユー・エス・エスだ。

【こちらも】株式投資はリスキーだが丁半博打などではない (2)

 日本の中古車市場(登録車登録台数)は1997年の約587万台をピークにジリ貧傾向が進み、2009年には400万台を割り込んだ。その後も消費税増税等の影響で「新車販売駆け込み増/中古車増」などがあり前年を上回る年もあったが、昨年は373万3000台余という水準にある。中古車のネットオークションの草分け的存在であり斯界首位の同社を取り巻く環境は、決して容易ではない。だがそうした中にあっても踏ん張りの経営を執っている。今期は「2・4%の増収、3%の営業増益」、そして「20期連続増配」計画でスタートした。連続増配企業としては前回紹介した花王に次ぐ長さの記録を誇っている。

 同社は株主還元策の主軸を「配当性向(一株当たり配当金÷一株当たり利益金)×100=45%」に置いている。同社の社員は、「当社の社長の安藤之弘は、連続増配を意識した経営を行っています」と語る。実現するにはどの位の税引き後利益が必要かを、毎期の経営戦略・戦術の基軸としており連続増配が経営を牽引していると言って過言ではないと言い切るのである。

 増配の為に想定した利益を実現するため、年間のオークション件数を決める。下取り業者の出品点数に応じた手数料の割引率も見直す。というから中途半端ではではない。正直なところ同社株に人気が集まるのは、配当取りのタイミング。しかし長期スタンスで見ると、同社は堂々たる資産形成株である。

 14年9月の初値で同社株を単元株買いし今日まで保有していると、株価の上昇率は28%。「28%では物足りない」という向きには、3年間に資金を3割近く増殖させる金融商品が身近にあるかと逆に問いたい。更に付け加える。同社は3月期決算。12年4月の初値(8500円)で仕込み今日まで5年近く持ち続けていると、13年9月末の1対10の株式分割効果も加わり投下資金はキャピタルゲインだけで2・6倍近いパフォーマンスとなっている。(千葉明)

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