「臍帯血移植」を無届けで行った医師ら逮捕

2017年9月11日 22:07

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 やや旧聞となるが、妊婦のへその緒(臍帯)に含まれる「臍帯血」を無届けで移植していたとして、複数の医師や「臍帯血販売会社」関係者らが逮捕された(朝日新聞徳島新聞)。

 臍帯血には増血管細胞が含まれており、白血病などの血液疾患患者の治療法としての移植が行われているが、対象疾患は限られている。2014年に施行された再生医療安全性確保法では、安全性の確保などを目的として白血病など27疾患の治療目的以外での移植については厚労省に事前に提供計画を提出するよう定められている。しかし、問題となった医院ではこれが行われていなかったという(日刊ゲンダイ)。移植に使われた臍帯血は2009年に破綻した臍帯血バンクから流出し、1件あたり数百万円で販売されていたとのこと。

 問題の医院では癌治療や美容といった目的で臍帯血移植が行われていたが、こういった目的での移植については提供計画を提出しても受理される可能性がないため無許可で移植を行ったのではないかと推測されている。

 なお、今回摘発された医院では「超高濃度水素」を使ったがん治療と称するものも行われていたという。

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