東芝、カナダでパソコンバッテリー原因で火災として訴訟起こされる

2017年8月26日 17:02

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 東芝は、同社の連結子会社である東芝アメリカ情報システム社(TAIS)が、カナダで、75万米ドルの支払いを求める損害賠償訴訟を起こされたと発表した。原告は個人。

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 原告の主張によれば、東芝グループ製のパソコンのバッテリーパックを原因として火災が発生し、損害が発生したため、TAISに対してその損害に対する賠償を求めるものであるという。

 現状では本件との直接的関係は不明であるとされているが、東芝グループは、一部のパソコン用バッテリーパックについて、発火発煙のおそれがあることから、自主回収を行っている。

 2011年6月以降に製造販売された東芝のノートパソコンのバッテリーパック(製造はパナソニック)の一部ロットにおいて、不具合があり、最悪の場合は発火などを生じるという。また後日、2013年7月以降に製造されたノートパソコンにおいても、同様の問題が生じていることが確認されている。

 該当のパソコンはdynabook、dynabook Satelliteなど多種に渡る。東芝では、専用アプリケーションソフトである「東芝バッテリーチェックユーティリティー」をインターネット上で公開しているほか、バッテリーを直接製品から取り外し、ウェブサイト上で確認するウェブページも開設している。

 東芝は、今回の提訴の内容について精査の上、適切な対応を講じるとしている。なお、仮に賠償を行うことになった場合でも、同社が加入しているPL保険が適用されるため、損益に与える影響はないとのことである。

 直接の告訴対象である東芝アメリカ情報システム社についての詳細は以下の通り。

■所在地
9740 Irvine Boulevard,Irvine,CA 92618,U.S.A

■代表者
Mark Simons,President

■資本金
1億9,180万米ドル(198億5,000万円)

■事業内容
パソコン等の販売(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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