電通、テレビ番組視聴率を予測するAIを開発

2017年6月18日 07:46

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「SHAREST(ベータ版)」概念図。(画像:電通発表資料より)

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 電通は、AI(人工知能)の学習方法の一つであるディープラーニングを使用し、高精度でテレビ視聴率を予測するシステム「SHAREST(ベータ版)」を開発した、と発表した。

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 開発は2015年10月に、データアーティスト社との共同で始まった。過去の視聴率データ、番組ジャンル、出演者情報、インターネット上のコンテンツ閲覧傾向などのデータをもとにディープラーニングのモデル構築を行い、放送前にテレビ視聴率の予測を行うシステムを開発。

 そして今回、高速データ解析プラットフォーム内で、予測視聴率を算出するプログラムが構築され、電通によれば、これで視聴率の安定した予測が可能になるという。

 完成したばかりのシステムであるため、まずは検証を行わなければならない。SHARESTベータを、関東地区でのテレビ番組放映に活用し、1週間内の放送枠の視聴率予測の精度を検証するプロジェクトを実施。それから順次、関西や中部地区などにも検証を拡大していくという。

 さて。まずは、「放送されていない番組の視聴率を予測するなど、そんなことが可能なのか?」というのが、素朴に浮かぶ疑問なのであるが、ディープラーニングとAIの組み合わせによる数理的予測は、人間の直感などを遥かに凌ぐ精度を既に実現しているのは確かなのである。

 また、この研究は、テレビ視聴率とマーケティングデータの関連性の解析、という可能性にもつながっていく。端的にいえば、どの番組をどのような年齢層、どの性別のユーザーが主に見ているかを高精度で割り出すことができれば、より効果的なCMとの組み合わせなどが可能になるというわけだ。

 電通としては、将来的には、テレビCMの素材割り付けの高度運用と広告効果を高めるための実証を行っていく方針であるという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

関連キーワード人工知能(AI)電通ディープラーニング(深層学習)

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