Netflixオリジナルドラマ『ガールズボス』は新しいブームを起こす予感

2017年4月22日 21:20

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大逆転人生を成し遂げたソフィアの人生をユーモアに描いた『ガールズボス』が配信中(c)Netflix

大逆転人生を成し遂げたソフィアの人生をユーモアに描いた『ガールズボス』が配信中(c)Netflix[写真拡大]

■Netflixオリジナルドラマ『ガールズボス』が配信開始

 4月21日から、Netflixオリジナルドラマとして『ガールズボス』が全世界で配信される。何も持っていなかった女性が億万長者に上り詰めるストーリーとなっており、有名脚本家が手掛けた意欲的な作品となっている。

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■23歳で年商100億超えを実現した女性の実話ドラマ

 Netflixオリジナルドラマ『ガールズボス』は、23歳にてネットオークションサイトeBayを立ち上げたソフィア・アモルーソの実話を元にしているドラマである。彼女は自分の体験を『#GIRLBOSS』として出版しており、ドラマは主にこの著書をベースにしているようだ。プロデューサーには『ピッチ・パーフェクト』で脚光を浴びたケイ・キャノンで、本作品にも多くの人が注目している。

 ソフィアは学歴・職・金を持っていなかった女性である。現代ではこうした若者で溢れているが、彼女はさらに万引きの常習犯として知られていた。しかし、そんな古着に着目し、さらにインターネットを駆使してネットオークションサイトを開設。そのサイトでの売り上げをどんどん伸ばし、ついには年商100億円を超えるセレブとなった。

 しかし、ソフィアは何も知らない女性であることに変わりはない。そのため、サイトを立ち上げるまでに様々な人と衝突しながら彼女自身も成長していく。その中で「人生のボス」であることの難しさに気付いたところから、本タイトルとなったようだ。

 また、ソフィアの人間としての成長を描くドラマならば、従来のヒューマンドラマと変わらなくなる。そんな一般的な人生譚にならないようにするため、『ピッチ・パーフェクト』の脚本家であるケイ・キャノンが、独自のユーモアセンスを交えながらドラマに仕上げている。

■ネット配信ドラマの勢いが過熱を帯びる

 最近ではテレビで番組を視聴する人が減っており、Netflixのようなネット配信コンテンツが大きな位置を占めている。日本でもテレビだけでなくネット上で動画配信することが少し進んできているが、海外に比べればまだまだ遅れていると言わざるを得ない。

 しかし、過去には又吉直樹著の原作『火花』をNetflixオリジナルドラマとして配信するなど、徐々にドラマの配信方法に変化がみられている。今では地上波でドラマを放送すると、視聴者からイメージの違うものだと苦情が入る狭苦しい状況もある。それに対してネット配信のドラマは自由度が高く、制作人が伸び伸びとドラマ撮影に挑んでいるようだ。それはNetflixで配信されているドラマを見るだけで感じることができる。

 地上波で放送しているドラマにも面白いものは存在する。しかし、Netflixにも面白いドラマがあるのも事実である。今後、さらにコンテンツの充実が考えられるNetflixで、まずは『ガールズボス』を確認してみるのはいかがだろうか。

 『ガールズボス』はNetflixにて第1シーズンが配信中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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